Addictive Drums 2 になってビートのブラウズ、生成機能が格段に向上しているぞ!!

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Addictive Drums にはズムパターンのMIDI テンプレートを検索、視聴するBeats ページがありました。

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MIDI テンプレートのベロシティー調整やベロシティーでのフィルタリグ、リージョンの長さの変更(テンポを半テンポにするとか)が出来ましたが、あまり使い勝手が良いという訳ではありませんでした。

それがAddictive Drums 2 になり、色々改善されています。

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Grid Search による検索機能の向上

前バージョンではMIDI パターンのフィルタリングが弱かった。

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曲のカテゴリー(ジャンル)や拍子、語句でのフィルタリグしかなく、頭に思い浮かんだリズムの元となる基本パターンを探すだけでも結構面倒だった。MIDIpak などでMIDI テンプレートを増やしていた人は尚更だと思う。

それがAddictive Drums 2 のGrid Search 機能を使うことでほぼ解消することが出来るのだ!!

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このGrid Search 機能はここで指定したリズムパターンに類似しているものをフィルタリグしてくれる。リズムパターンの指定は予め用意されたプリセットから選ぶことも出来るし、自分でステップシーケンサーのように指定することも出来る。

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リズムの指定はキック、スネア、ハイハットの3 点から出来る。もちろんキックだけとかハイハットだけといった指定も可能だし、ハイハットはオープンとかスネアはリムとかアーティキュレーションの指定も可能。

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この機能によって、膨大なMIDI テンプレートから簡単に自分の求めているものに近付けれるようになった。

また、MIDI テンプレートを選んだ状態で「Similar」を選択すると、Grid 部分に現在選んでいるパターンがコピーされてそれに近いものをフィルタリングしてくれる。これによって、気に入ったパターンに近いものを簡単に見付けることが出来るし、さらにここからグリッドにパターンを自分で指定して絞り込むことも出来る。

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膨大なMIDI テンプレートから簡単に目的にあったパターンに辿り着けるような工夫がなされている。

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TRANSFORM によるパターンの編集機能の向上

Addictive Drums 2 から検索機能の向上だけでなく、パターンの編集機能も向上している。

前バージョンでは申し訳程度にベロシティーの強弱が付いていたぐらいだったけど、今バージョンからTRANSFORM という新しいセクションが加わり、ここでキット毎のベロシティーの強弱やアーティキュレーションの変更、グルーブのランダマイズなどが出来るようになった。

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今回新たに加わった機能で「ACCENTS」という項目では8分、16分に対して強弱の指定が出来るんだけど、左に回すことで裏拍が強調される。

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今までベロシティーの調整は全体的な調整しか出来なかったんだけど、今回から表と裏で調整すること出来る。もちろん全体のベロシティーの調整も出来るので、全体を強めつつ表と裏の調整もするというような相対的な調整も簡単にできる。

また、その下部ではパーツ毎でのベロシティーの調整やアーティキュレーションの指定も出来るようになっている。

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で、一番ステキだなって感じるのは、その変更を視覚的に確認することが出来る点。

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ブルーがデフォルト、オレンジが変更後になる。前バージョンではリズムパターンを視覚的に確認する事が出来なかったけど、今回から編集後まできちんと確認出来るようになった。

ちなみに、選んだパターンにキックを追加したいとかハイハットをもっと刻みたいといった場合、前述の「Similar」でGrid Search にパターンをコピーした後、追加したい箇所のグリッドを点灯させてReplace を押すことで、そのパーツのリズムパターンを置き換えることが出来る。

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上記ではキックに新たなパターンを追加している。チェックマークがあるものは選択しているMIDI パターンに含まれているもの。チェックマークがないものは新たに追加したもの。

この状態でReplace を押すことで、MIDI パターンに追加することが出来る。

このようにTRANSFORM セクションによりパターンの編集がより詳細に出来るようになった!!

ってな訳で、膨大なMIDI テンプレートから自分の求めているものに簡単にアクセス出来るようになり、また編集機能も格段に向上した。前バージョンからの劇的な変化というのはそれほど大きくないけど、痒いところに手が届くようになって利便性が高くなったね。