ギターの特徴である異弦同音を考慮してフレーズを組み立てよう!!

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全力ギタリスト Yuuki-T です。

ギターという楽器の特徴として、鍵盤とは違い「同じ音程が出るポジションがいくつも存在する」ということが挙げられます。異弦同音と言われているやつですね。

「同じ音程が出るポジションがいくつも存在する」ということを考えると、自分が弾くフレーズのポジションをどこにするか?というのが問題になってきます。おそらく、多くの人が「弾きやすいポジション」を優先するのではないでしょうか。

ただ、弦の太さによって出音のトーンが変わってしまいます。そこで、弾きやすいポジションだけを考えるのではなく、そのフレーズに最適なトーンが出るポジションをまずは考えてみましょう!!

ポジションによって音の印象が変わる!!

「同じ音程が出るポジションがいくつも存在する」というのが異弦同音。例えば、2 弦6 フレットと3 弦10 フレットは同じF (ファ)の音程です。

F 音を中心にフレーズを弾こうとした場合、2 弦6 フレットでも3 弦10 フレットでも音程は同じなんだからどっちを弾いても別に良くね?と思われそうですが、先程も述べたように弦が変わるとトーンが変わるので、音程は同じでもフレーズの印象が変わります。

※2 弦6 フレットのF を中心に1〜3 弦を使用

※3 弦10 フレットのF を中心に2〜4 弦を使用

上記は自作曲のギターのシーケンスフレーズを異弦同音で弾いたものです。アンプをカラッとしたセッティングにしていますが、1〜3 弦を使用したフレーズはギラギラして軽く聴こえるのに対し、2〜4 弦を使用したフレーズはより太くマイルドな印象です。

確かに音程は同じですが、このようにポジションによって音のトーンが違うというのが分かるかと思います。

フレーズに最適なポジションを考える

ここで考えたいのが、「このフレーズに最適なトーンは何だろ?」ということです。

音が太い方が使いやすそうに思いますが、その太さが邪魔な時もあります。上記のシーケンスフレーズの例で言うと、色んな音がガチャガチャと鳴っている中で弾くのであれば、太さよりもギラッとした音の方が抜けが良くなるということで1〜3 弦を使用してフレーズを組み立てるでしょう。

逆に音数が少ないのであれば、太さのある2〜4 弦を使用してフレーズを組み立てるかもしれませんね。

大事なことは、ポジションが変わればフレーズの印象も変わるということ。少しの差ですが、楽曲に合った音の出るポジションを考えて弾くことで、自身のプレーの説得力も増すのではないでしょうか。