ミックスの最終ディテールを整えてくれる無料プラグイン!!iZotope Neutrino

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いぇ〜い!!音楽活動楽しんでるぅ〜??

音楽楽しいぜベイベーギタリストYuuki-T(@project0t)だぜ!!

先日、iZotope から新開発された無料プラグイン Neutrinoが提供されました。DTM を楽しんでいる方の中には、早速ダウンロードして試している方もいらっしゃるかもしれませんね。

iZotope、新開発のプラグイン「Neutrino」の無償配布を開始! シンプルな操作でミックスのディテールを調整できるスペクトル・シェイパー・プラグイン
iZotopeが、新開発のプラグイン「Neutrino(ニュートリノ)」の無償配布を開始しています。 iZotopeの最新ミキシング・テクノロジーを元に開発されたという「Neutrino」は、シンプル

Twitter で上記のプラグインについてすごく絶賛されていたので、僕もダウンロードして試してみました!!

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iZotope Neutrino について

スペクトラルシェイピングで音に分離感を与えよう!!

このiZotope Neutrino はスペクトラルシェイピングというiZotope 独自の機能で動作します。端的に言えば、特定のスペクトラル分布に対してダイナミクス処理をリアルタイムに施すことによって、そのパートに適したスペクトラル分布にしてくれるイメージでしょうか。

コンプやリミッターだとスレッショルドに引っかかると全帯域に対してダイナミクス処理が施されます(それを回避するためにマルチバンド系があります)が、Neutrino では30以上に分類されたスペクトラル分布に対してそれぞれが独立してダイナミクス処理されます。

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30バンド以上のマルチバンドダイナミックEQ みたいな、そんな感じでしょうか笑。また、スペクトラル分布を整形するようなイメージなので、プラグインによる味付けなどは一切ありません。

楽器毎に適したモードを選ぼう!!

スペクトラル分布と一言に言ってもパート毎に違ってきます。また、処理するポイント、効果などもそれぞれで違ってきます。それゆえ、Neutrino では適用するパートに適した効果を出せるように、4 つのモードを搭載しています。

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ボーカルに適用する場合はボイスモードを選びましょう!!ボイスモードでは中域〜高域にかけて処理することで、ミックス内でよりクリアーに前面に出てくるように処理されます。他にもドラムであれば、ドラムモードで緩んでしまいがちな帯域を目立たなくさせることで、ミックス内でよりトランジェントを際立たせることが出来ます。

ただ、ボイスモードだからといってボーカルだけにしか使ってはいけないという訳ではなく、iZotopte も述べているようにそれぞれのパートに対してベストだと思うモードを選べば大丈夫です。

もしかしたら、シンセパッドはボイスモードで処理したらより良くなるかもしれませんね。ギターを処理する際もインストゥルメントモードではなくベースモードの方が場合によっては合うかもしれませんよ。

ここら辺は、勘でいこうぜ笑。

モードを選んだら適用量を調整してみよう!!

Neutrino は挿せば自動的にスペクトラル整形してくれるようなプラグインですが、楽曲によってパートの音って違う訳で。そこら辺の調整、Neutrino をどのように適用するか?というところを「Amount」と「Detail」で調整します。

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「Amount」はどの程度ダイナミック処理を施すか、「Detail」は公式サイトではグラニュラー処理でうんちゃらかんちゃらとよく分からないことが書かれているけど、使ってみた感じ重心の上げ下げのように感じました。「Detail」 を上げると重心が上がってくるようなイメージですね。

ミックス内でのパートの「座り」をここら辺で調整することで、より分離感が増します。

基本的には「Detail」アゲアゲで処理するのが僕は好きだねw

ただ一つの難点は効果が超絶微妙なところ笑。

パートに適したモードを搭載していて、入力音をリアルタイムに解析して処理し、スペクトラル分布を自動で整えることでミックスをより良くする・・・こう書くと神プラグイン認定して毎日拝みたくなりそうですが、ただ1点、残念と言うか「あれ?」と思う点がある。

ここまで書いておいてなんだが、実はNeutrino の処理が薄味すぎてモニタリング環境によっては効果がまったく分からないと思う。ハッキリ言う、宅録野郎はヘッドフォン必須!!笑。ヘッドフォンしてようやく分かるレベルだぞ、コレww

iZotope のYouTube 公式動画見ても、分かるようで分からないという微妙なレベル。外人のコメントでも「俺には分からん。○○○!!(自主規制)」というコメントを見かけた笑。2 曲目のデモは分かりやすいけど、他はヘッドフォンしないと分かりづらい。

もう少し効果出るようにしてもいいんじゃない?と思ったけど、あくまでミックスのバランスを崩さないようにという点に主眼が置かれているんだろうね。

それでも、ドラムモードやベースモードを使用した時の低域のヌメリが取れて明瞭感が増すような感覚とか、各パートがサッと分離するような感覚はあるので、そういった分離感を出したいときは使ってみると良いんじゃないかな。

ただ、音がつまらなくなるというか、おとなしくなるようなイメージもあるので、そこら辺の加減も大事にしたいですな。