DAW 付属でありながらめっちゃ多機能なコンプ!!見た目が一新されたLogic Pro X 純正コンプ

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全力ギタリスト Yuuki-T です。

先日、我らのこおろぎさんが以下のブログ記事を書いていました。

多機能で波形が見えるし軽い、初心者にもおすすめのコンプレッサー『Manic Compressor』レビュー – こおろぎさんち

記事を読んだ時に「へぇ〜!!リダクションの波形が見れるの面白いな!!」と思ったんですが、どうやらLogic の純正コンプでもリダクションの波形が見れるらしい!!

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ちょっと見辛いんだけど・・・笑。

Logic Pro X 10.1 から純正コンプの見た目が一新され、それまでのコンプと比べると別物のような使い勝手になりました。音質は変わってないと思うんですが、見た目から受ける印象からか、ザッと触ってみた感じではかなり好印象なんですよね。

ということで、今回は新たなインターフェースで一新されたLogic 純正コンプの中身を徹底的に見ていこうと思います。

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Logic Pro X 10.1 で一新された純正コンプ

以前のコンプと明らかに変わった点としては、何と言ってもインターフェース(見た目)でしょう!!

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今までもLogic のコンプはサーキットタイプを変えることで色んなモデルを選ぶことが出来ましたが、今回の一新により、モデルを変えることで見た目まで変わるようになりました。そのため、どのようなコンプをモデリングしているのか?判別が付きやすくなっていますね。

海外のサイトですが、以下サイトで各サーキットタイプとモデリングされているコンプの説明が書いてあるので、興味がある方は一度目を通してみてください。

Logic Pro X Compressor: A New Model and a Makeover
Logic Pro X's Dynamics Compressor plug-in got more than a visual make-over in version 10.1. We'd go as far to say it's been born again. Joe Albano covers the ne

インターフェースが一新されたタイミングで、サーキットタイプも1 つ追加されているみたいですね!!

インターフェース一新による使い勝手の向上

今回のインターフェース一新により、以前までのコンプとは使い勝手が異なります。一番大きいのは拡張パラメータ領域にあった項目(パラレル処理や周波数帯をトリガーするサイドチェインなど)が前面に出ていることですね。

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一新されてパラレル処理が出来るようになった!!と思っている方も少なからずいらっしゃるかもしれませんが、実はこれらは以前のコンプでも行うことが出来ました。ただ、拡張パラメータ領域内にあったので、Logic を使って間もないとパッと見では気付かない場合があるんですよね。

これらが前面に出てきたことにより、やれることは以前と変わっていないにもかかわらず、明らかに使い勝手が良くなっています。以前までは簡素なスライダーでしたし笑。

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生まれ変わったLogic 純正コンプの多機能性

ということで、Logic 純正コンプがどれだけ多機能か見ていこうと思います。

サーキットタイプ切り替えによるモデルの切り替え

上記でも書きましたが、Logic 純正コンプではコンプのモデリングを切り替えることにより、色んなタイプのコンプを使うことが出来ます!!SSL やTeletronix LA2A など、有名どころはほとんど網羅しており、これ一台で済んでしまう程です。

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ただ、色んなタイプを使うことが出来たとしても、どのように使い分けたら良いか分からないという方もいらっしゃるかもしれませんね。その場合は、是非Logic のエフェクトマニュアルでコンプの項目を見てください。サーキットタイプの特徴などが書かれており、イメージがつかみやすくなると思います。

さらに、サーキットタイプの切り替えにより、倍音のノリ方まで変わってきます!!

ただ単にコンプのかかり方が変わるだけではなく、このように倍音まで変わってくるのがLogic 純正コンプの特徴です。

フィルターによるサイドチェイン

上記のサーキットタイプ切り替えに加え、フィルターによるサイドチェインも可能です。フィルターのモードもローパス、バンドパス、ハイパス、パラメトリック、ハイシェルビングと多くを網羅しています。

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低域が強く出ているソースにコンプを適用すると、低域がすぐにひっかかってしまい意図した結果にならないこともあるでしょう。それを回避するためにフィルターによるサイドチェインでハイパスを選び、入力のトリガーから低域を回避することが出来ます。

パラレルコンプ

多くのコンプがそうであるように、Logic のコンプもDry/Wet の混ぜ具合を調整出来ます。

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サーキットタイプを切り替えて激しく潰してしまい、Dry/Wet の配分でダイナミクスを保ちつつ質感を付加するというようなことが簡単に出来ますよ!!

初心者にも扱いやすいグラフ表示やオートリリース

DTM で曲を作り始めた方にとって、コンプレッサーというのは一番とっつきにくいエフェクターだと思います。僕自身も正直コンプの扱いには自信がありません。ただ、そんな初心者の方でもLogic のコンプは扱いやすい方だと感じます。

まず、最初に述べたようにリダクション波形は動的に見れるというのが大きいです。

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こおろぎさんの記事で書かれていたコンプと比べると、正直視野性はさほど高くないです。それでも、波形を見ることで一般的に難しいとされるリリースの調整などがやりやすいと思います。

また、そのリリースの調整に関して、Logic のコンプにはオートリリース機能が付いています。

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このオートリリース機能は最適なリリースを勝手に決めてくれるのではなく、設定したリリースを基準として入力素材に対して動的に変更されます。初心者の方はリリースをリダクション波形を見ながらザックリと決めてしまい、その上でオートリリースを適用することで簡単に最適なリリースに出来ると思いますよ。

もちろん、オートリリースをOFF にして追い込むことも可能です。

豊富なプリセット

Logic 純正コンプには豊富なプリセットが揃っています。

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プリセットに関しては楽器毎、サーキットタイプ毎とかなりの数が備わっています。ここから目的に合ったプリセットを選んで調整する、ということもやりやすいでしょう。

負荷の軽さ

純正コンプの一番の利点はこの点ではないでしょうか。

トラックにいくつでも挿せるんじゃないか?と思う程の軽さです笑。