スタッフY です。
年に一度の祭典NAMM SHOW では、色んなメーカーから魅力的な製品がアナウンスされます。DTM ユーザーの中にも、朝早くから速報をチェックしている方々が多いのではないでしょうか?
そんな今年のNAMM において、我らのSpectrasonics からOmnisphere のバージョン2.0 がアナウンスされました!!
ということで今回は、Spectrasonics ヘビー(に使いながらも、まったくイカしたトラックを作れない)ユーザーであるこの私が、Spectrasonics サイトの情報とVimeo にアップされている動画を元に、嬉しい変更点などをまとめてみようと思います。
これを見れば、みんなOmnisphere が欲しくなるはずだ!!
自前のサウンドソースが使用可能に!!
Omnisphere の各パッチは予め用意されたサウンドソースとオシレーター波形を使って作られています。
上記は有名な燃えているピアノ(バーニングピアノ)からサンプリングしたサウンドソース。
このように現実ではありえないようなソースから作られたパッチなどもあり、僕も含め、多くのユーザーが愛してやまない独特な質感があります。
サウンドソース自体も膨大な数があるんですが、今回のv2.0 で自前のオーディオファイルをインポートしてサウンドソースとして使用することが可能になりました!!
Spectrasonics サイト上で閲覧できる動画ではジャズっぽい普通の楽曲をインポートしてグラニュラー機能(従来のものからアルゴリズムが進化しているようだ)で加工して鳴らしていますが、「何ですかこの音楽的な響きは!!Spectrasonics 臭満載ではござらぬか!!」とぶったまげました。
普通の2mix であっても、スタートポイントを変えることで色んな響きが出せるようですね。
これによって自分で録った環境音などをインポートして鳴らすなんてことが可能になり、ディエゴ・ストッコさんのように音を加工して楽しむ、という面白さも加わりました!!
以前のバージョンよりも、より創造的に自由に使えるバージョンになりました。
基本シンセ波形がむっちゃ増えた!!
上記のサウンドソースの項でチラッと書いたように、Omnisphere では基本のオシレーター波形を搭載しています。
それがこのv2.0 では400 以上の波形を搭載しているのだ!!
ハンパねー!!なんじゃこれー!!
ちなみに従来のOmnisphere のサウンドソースには有名ドコロのシンセの波形をサンプリングしたものが入っているんだけど、今回の400 以上のオシレーター波形でシンセとしてもズバ抜けた存在感を発揮している。
エリックさん、マジッパネーっす・・・
新しいフィルタータイプも追加!!
Omnisphere 触ってて思うのが、フィルターの種類が豊富で効き方も個性的だということ。だから、パッチを選んだ状態でフィルターを変えるだけでも、音のキャラが変わって楽しい。
フィルターは好みとかあると思うし、僕も「シンセベースにはまずこのフィルターを使う」というものがある。
で、シックリこない時はフィルターを変えてみるんだけど、今回のv2.0 ではフィルターも追加されている!!
は、早く触ってみたい・・・
EDM パッチライブラリー追加!!
まぁ、僕はEDM についてあまり明るくないんだけど笑。
EDM を作っている方にも強烈にオススメ出来るパッチが搭載されたってことだね!!
新しいサウンドソースが色々追加されてるぞ!!
Omnisphere を触っていると「Psychoacousticタグ」で聴ける音の不思議な感じに心奪われてしまう(よって、曲制作が進まない)のだが、今回のv2.0 でさらに新しいサウンドを提供してくれるようだ!!
電動歯ブラシで何を録ってるんですか笑。こういう独特な音を音楽的に鳴らしてくれるのがOmnisphere の素晴らしいところだと思う。
ダメだ・・・早く鳴らしたいッ!!
動画を見ると、どうもゲームのチップチューンも追加されているようなことをエリック神は仰っている。一体どんなサウンドが追加されているのか、今から楽しみです。
ちなみに、ディエゴ・ストッコさんが作った音も新たに追加されているみたいだ!!
おぉ・・・神よ・・・
アルペジエータにステップシーケンサー追加!!
Omnisphere のアルペジエータほど音楽的に機能してくれるアルペジエータは他にはないと断言出来る。アルペジエータで適当に弾くだけで何故かグッとくるサウンドになるくらいだから笑。
その素晴らしいアルペジエータにステップシーケンサーのような機能が追加されたぞ!!
今まではオクターブの適用範囲を指定するのみで、あとは指でフレーズを弾く感覚でアルペジエータを扱うのが良いフレーズを鳴らす極意だと(勝手に)思っていたんだけど、これによって意図的に音階を指定できるようになった。
僕は偶発的に鳴らされるフレーズが好きなので、ステップ機能で作りこむということはしないような気もするけど、フィルインのような感じで部分的にステップ機能で作りこむやり方もアリかな?って妄想してる笑。
で、動画を見て気付いたんだけど、今までアルペジエータのLENGTH などのパラメータってLFO でモジュレート出来なかったんだね。それがv2.0 では出来るようになっている。
新しいエフェクトラック追加!!
Spectrasonics ヘビー(に使いながらも、まったくイカしたトラックを作れない)ユーザーであるこの私。Omnisphere での音作りでは9割以上搭載エフェクトを使っている。むちゃむちゃ使いやすくて音が良いからね。
それが、今回のv2.0 で新たに25 もの内部エフェクトを追加してきたぞー!!
マジキタコレ!!
新しいコンプやディストーションなど色々追加されているみたいだ。
あぁ・・・早く使いたい・・・てか、Stylus RMX の内蔵エフェクトにも追加してくれないかな?笑。
音が探しやすくなってるぞ!!
Omnisphere にはとにかく膨大なパッチ数があるので、音を探すのが一苦労だった。
今回のv2.0 ではブラウジング機能が色々進化しており、その中でも目玉と思われる「Sound Match」機能では似た音をフィルタリングしてくれます。
僕個人的な経験として、似た音を探すのが結構シンドかった。
「イメージに近いパッチだけど、もうちょっと違った感じがいいな」といった場合、従来型ではパッチと同じタグを指定して探していました。でも、タグを指定してもめちゃめちゃパッチが出てくるし、その中で選んでもイメージと違うものばっかりだった笑。
Omnisphere を使ってて思ったのは、イメージに沿った音にたどり着く能力みたいなのが必須だなと。それが、今回の「Sound Match」機能で選んだパッチに近い音を探しだしてくれるので、音の探しやすさの向上につながると思う。
これは本当にナイスな機能!!
そして、僕が一番改善して欲しいと思っていたことが新しい機能として搭載された。それが「Sound Lock」機能だ!!
実は従来のOmnisphere だとパッチを選択する毎にアルペジエータなどの設定がパッチの設定に書き換わっていた。
自分ではこういうフレーズで鳴らしたいと思っていても設定を保持してくれないので、いちいちクリップボードに設定をコピーしておいてパッチを選択してはペーストする・・・というのを繰り返していた。
だから、音を選ぶのに時間がかかってしまい、ちょっと疲れを感じたりしてたのだ苦笑。
それがv2.0 になって「Sound Lock」機能により、自分で好きな箇所の設定をロックしておくことが可能になった!!アルペジエータだけではなく、エフェクトなどの設定もロックしておくことが出来るので、音色選びがとてもスムーズになると思う。
エリックさん・・・最高です・・・
4/30 発売!!
v2.0 では新機能が色々追加されるようだけど、上記で挙げたのはその一部。上記以外にも様々な機能が追加されているので、興味がある方はSpectrasonics ウェブサイト を見てみてね。
まだ代理店のMedia Integration さんからのアナウンスはないのだが、Spectrasonics サイト上では4/30 発売と出ている。
そして、何よりも注目なのが、Spectrasonics 3兄弟(For customers who own Omnisphere, Trilian and Stylus RMX)を持っている人は、より少ない価格でアプグレが可能だ!!
Spectrasonics ヘビー(に使いながらも、まったくイカしたトラックを作れない)ユーザーであるこの私。もちろん3 兄弟持ちである。よって、Media Integration さんのアナウンスがあったら即効でポチる心構えだ!!
あぁ・・・早く触りたい・・・今から待ち遠しい・・・