IK Multimedia TONEX のTone Model(プリセット)を使ったデモ演奏動画をアップしました。
一切の音作りを必要とせず、クリーンからクランチ、ハイゲインまで、これほど幅広いサウンドが楽しめるアンプシミュは他にはない。一般的なアンプシミュとはベクトルが違いますが、多くの方にオススメしたいアンプシミュですね。
本物と聴き分けがつかないほどのリアルサウンドを手に入れよう
頭を悩ませる音作りから開放してくれる
TONEX の特徴はキャビネット含めたギターアンプ全体のサウンド自体をキャプチャして再現していること。TONEX を立ち上げて鳴らしたいギターリグを選ぶだけで、実機と遜色ないギターサウンドが楽しめます。
世の中にあるアンプシミュの多くは、実機の持つサウンド特性を再現しています。そのため、良い音で鳴らすためには、実機の持つサウンド特性に基づいた「音作り」が必要です。この「音作り」に頭を悩ます方が多いと思います。
それに対し、TONEX は「音作りしたサウンド」自体を再現しています。つまり、「音作り」で頭を悩ますことなく最高のサウンドが楽しめるということです。これがTONEX の最大の魅力です。
BIAS AMP 2 と何が違うのか
TONEX のようにキャビネット含めたギターアンプ全体のサウンドを再現するアンプシミュとして、Positive Grid BIAS AMP 2 があります。
BIAS AMP 2 のAMP Match 機能はギターサウンドのトーンを似せる機能なのに対し、TONEX はサウンド自体をキャプチャして再現しています。ギターアンプ特有のコンプレッション感を含めて再現されている印象です。
そのため、TONEX は弾いてて本当に気持ちいい。実機の生々しいサウンドが存分に楽しめます。
とはいえ、BIAS AMP 2 がTONEX より劣っている訳ではありません。実際、僕は今でもBIAS AMP 2 をメインで使っています。
とはいえ、自分好みの音に詰めていくのが好きなので、個人的にはやっぱりBIAS AMP 2の方が好きではある。あぁ、AmpliTube 5も買えばよかったかな・・・笑。
— Yuuki-T (@project0t) December 31, 2022
TONEX は良くも悪くも再現したサウンドしか鳴らせない。一方、BIAS AMP 2 は自分好みにカスタマイズして音を作り込むことができます。ギターの音作りができる人にとって、基となるサウンドから自分好みのサウンドに詰めていけるかどうかが結構大きい。
両者のやっていることは似ていますが、アンプシミュとしての特徴は違います。その特徴を理解して、自分のやりたいことや使うシーン等を考えながら使い分けたいですね。
幅広いサウンドが効率よく楽しめる
IK Multimedia が用意している「プレミアムTone Model (プリセット)」の他に、ユーザー自身が作成してネット上で共有している「ユーザーTone Model」があるため、とにかくサウンドバラエティが豊富。個々のサウンドクオリティもバカ高いです。
IK Multimedia TONEXのプリセット音が良すぎて新年早々鼻血ブーですお!!ネットにアップされているユーザープリセットもどれもこれも音が良くてヤバい。動画のRチャンネルはTONEXのユーザープリセットそのまま。何このドライブ感ッパねーっす!! pic.twitter.com/jhqf5PAA34
— Yuuki-T (@project0t) January 2, 2023
ひたすらIK Multimedia TONEXのプリセットを弾きながら気に入ったものをファボってる。今日はメタルに合う鉄っぽい歪みを見つけたっ!!めっちゃ良い音。MAX版にアプグレしたくなってきた笑。 pic.twitter.com/hICLNtwkPD
— Yuuki-T (@project0t) January 3, 2023
実機の美味しいスウィートスポットを捉えたサウンドが再現されているため、どれも使えるサウンドなのが素晴らしい。
僕は無印版のTONEX を使っており、プレミアムTone Model は400種類あります。それに加えユーザーTone Model も膨大なため、普通に考えて目的のサウンドにたどり着くまで苦労しそうですよね。
そこはフィルタリングとソート、検索機能で解決しています。
いかに素早く目的のサウンドにたどり着けるか、収録されているプリセットが多くなればなるほど重要になります。TONEXは他のアンプシミュとは比較にならないほど膨大なため、ワークフローが最適化されているかどうかが使いやすさの鍵になります。
僕がメインで使っているBIAS AMP 2 やBIAS FX 2 もネット上でプリセットが共有されていますが、目的の音を探すためのワークフローにずっと不満を持っています。その不満を持った僕からすると、TONEX のワークフローはすごく使い勝手が良いです。
エフェクトが収録されていない問題をどうするか
製品の特性上、TONEX はモジュレーションやディレイ等の時間軸で動作するエフェクトサウンドは再現できません。そのため、これらのエフェクトを組み合わせたい場合、外部のプラグインを使うか、AmpliTube 5 に組み込んで使う必要があります。
※エフェクトOFF
※エフェクトON
上記のようにDAW 付属エフェクトを使ってもいいですし、他社のプラグインを使ってもOK。以前、ギターの音作りに役立つプラグインをいくつか紹介しているので、興味がある方は是非。

オススメはSE版もしくはMAX版
TONEX は無料のCS版含め4つのエディションがあるため、どのエディションを買えばいいのか迷うかもしれません。
ここで注目したいのは、SE版以上からユーザー自身が作成して共有しているTone Model が無制限で使えること。ユーザーTone Model でも最高のサウンドが鳴らせるため、これをメインで使うのであればSE版で十分です。
無印版のひとつ下のエディションであるSE版だけど、実はToneNETでユーザーが公開しているプリセットは使い放題。IKが用意しているプレミアムTone Modelは大きく制限されているけど、ToneNETメインで使うならSE版がおススメ!! https://t.co/x5yy34x4hk
— Yuuki-T (@project0t) January 18, 2023
一方、IK Multimedia が用意しているプレミアムTone Model も使いたい方は無印版以上が選択肢になります。オススメはMAX版です。実感として、MAX版ではユーザーTone Model を使う機会は少ないと思います。それだけプレミアムTone Modelのサウンドは素晴らしいです。
タイミング次第ですが、僕も近いうちにMAX版にアップグレードします。
おまけ
AmpliTube 5 を持っていない人がTONEX を使うと、おそらくこうなります。
TONEXがあまりに良すぎてAmpliTube 5もこの機会に買ってしまった・・・笑。 https://t.co/0VPSfx4tIx
— Yuuki-T (@project0t) January 14, 2023
どうしてもTONEX をAmpliTube 5 に組み込んで使いたい欲求が抑えきれなくて買ってしまいました笑。それだけTONEX が素晴らしいということです。