今回紹介するIK Multimedia Sunset Sound Studio Reverb を一言で表すならば、有名スタジオの響きをお手軽に加えるリバーブです。
同じ空間で鳴っているように馴染ませるリバーブとして、僕の中でマストなプラグインですね。
Sunset Sound Studio Reverb を使ってみよう!!
リバーブを使う目的
リバーブは目的別にタイプを選んで使うエフェクトだと思っています。僕が考える「リバーブのタイプと使う目的」は以下のようになります。
- ホール系 → 音の前後感
- ルーム系 → トラックを馴染ませる
- プレート → トラックをリッチに聴かせる(際立たせる)
トラックを馴染ませるためにリバーブを使う方が多いと思いますが、ディケイの長いホール系ではなくディケイの短いルーム系の方が相性が良いです。ボーカルやギター等、空気感の乏しいトラックに部屋鳴りを加え、同じ空間で鳴っているように馴染ませるイメージですね。
Sunset Sound Studio Reverb のライブ・ルームが最高!!
ルーム系リバーブを使うことで馴染ませることができると分かってても、どのルーム系リバーブを使えばいいか迷ってしまう。そんな方は是非、Sunset Sound Studio Reverb を使ってみましょう!!
Sunset Sound Studio ReverbはSunset Soundスタジオという超有名スタジオのライブ・ルーム、エコー・チェンバー、アイソレーション・ブース等のインパルス・レスポンスが収録されており、Sunset Soundスタジオの響きをそのまま加えることができます。
その中でもライブ・ルームの響きがマジで最高!!
ボーカルやギター等、空気感の乏しいトラックにSunset Soundスタジオの空気感を簡単に足すことができます。収録されているライブ・ルームそれぞれ、質感が大きく異なるのも面白い。自分の好みに応じて質感を変えていきましょう。
ライブ・ルーム1
他のライブ・ルームと比べると中低域に音の密度があります。豊かな部屋鳴りが欲しい時に選んでください。
※リバーブOFF
※リバーブON
※リバーブだけ
ライブ・ルーム2
ドンシャリっぽいギラッとした質感。音の存在感が増します。
※リバーブOFF
※リバーブON
※リバーブだけ
ライブ・ルーム3
ドッシリとした低域とバランスの良く伸びやかな高域が特徴。ライブ・ルーム2 ほどギラつきがなく中域も豊か。僕の中でイチオシの響きです。
※リバーブOFF
※リバーブON
※リバーブだけ
追い込んだ調整ができない潔さ
Sunset Soundスタジオの部屋鳴りを加えて馴染ませることができるのが売りですが、もうひとつオススメしたいポイントとしてシンプルな操作性があります。
プリディレイとディケイによる残響のコントロール、ハイパス、ローパスフィルターぐらいしか調整できません。追い込んだ調整がしづらく、収録されている響きをそのまま使うことに主眼が置かれています。
ですが、このシンプルな形がめちゃくちゃ使いやすい。迷いなく使えます。僕はディケイとローパスぐらいしか触っていません。
収録されている響きが気に入るかどうか
Sunset Sound Studio Reverb は収録されている響きが気に入るかどうかで評価が分かれるリバーブです。僕のように響きが気に入れば毎回必ず使うリバーブになりますし、響きが気に入らない人からすると、追い込んだ調整ができないこともあり、登場機会がほとんどないと思います。
ですが、この響きを嫌う人はいないんじゃないか?とも思っています。
同じ空間で鳴っているように馴染ませるリバーブとして、僕の中でマストなプラグインになりました。皆さんも是非、使ってみてください。