最近、Logic Pro X をアップデートしたんですが、いつの間にかアナログモデリングEQ が標準装備されていた!!
いつも間にか、Logic に見た目がアレなEQ がいくつか追加されてるんだけど、EQ としてそこそこ使える上に、Drive つまみによる倍音付加がスッゲー良い!!てか、コレはもう倍音付加専用として使いたいぐらいなんだが笑。 pic.twitter.com/q14DxhKBZg
— Yuuki-T@毎週土曜DTMチュートリアル動画投稿 (@project0t) March 16, 2020
見た目が完全にアレなEQ が3つも追加されていますが、コレ系のEQ は各社からプラグインとして数多く出てますよね。質感で言うと、やっぱり各社から出ているプラグインに軍配が上がります。
ただ、DAW 標準としてのアナログモデリングEQ 入門と考えるとめっちゃ使える上に、各社のプラグインにはない特別な機能まで兼ね備えています!!
Logic Pro X 標準 Vintage EQ を使ってみよう!!
冒頭でも書いた通り、Logic Pro X 10.4 で3 つのVintage EQ が追加されています。
3 つのVintage EQ について
Neve 系Vintage Console EQ
見た目から明らかにNeve 1073 ですね!!
こういったアナログタイプのEQ は選べる周波数帯域がステップ式なんですが、このVintage Console EQ は可変式。なので、実機では不可能な2kHz 帯をブーストとかもできちゃいます。
まぁ、僕はステップ式の方が潔くて好きですが笑。
API 系Vintage Graphic EQ
見た目から明らかにAPI 560 です!!ありがとうございます!!
個人的には、”ほぉ、グライコの方を持ってきたか”という印象。多くのDTM を楽しんでいる方にとって、グライコはあまり使われないイメージなので。ただ、グライコも個人的に使い所があるんですよね!!(その辺は、また後日ブログに書きます)
API 独自のPropotional Q によって調整できるのはもちろん、左上の”TUNE”を調整することで、調整可能な周波数帯域を変えることが出来ます。これによって、よりトラックにマッチしたブースト or カット が可能です。
Pultec 系Vintage Tube EQ
見た目から明らかにPultec EQ-1A、MEQ-5 です!!ごっつあんです!!
中域を調整出来るPultec MEQ-5 まで追加しているのがなんともニクい。
で、こいつも例によって選べる周波数帯域が可変式です。というか、Vintage EQ では、実機でステップ式な箇所は全て可変式になっています。
EQ としてのクオリティは?
こういったプラグインで一番気になるのがクオリティの部分。
僕は当然実機を触ったことないので実機との比較は出来ませんが、普段から好んで使用しているNeve 系EQ Waves Scheps 73 とLogic Pro X 純正 Vintage Console EQ で色々比較してみた。
僕が好んで使うNeve 系EQ Waves Scheps 73 とLogic Pro X 純正 Vintage Console EQ で比べてみたんだけど、音の密度っていうか締まりが少し違うくらいで、EQ としてはほとんど同じような効き方ではないか!!あと、Drive つまむのさじ加減が超大事で、なんかキュッと締まるポイントがある。 pic.twitter.com/kAa6AJyuiv
— Yuuki-T@毎週土曜DTMチュートリアル動画投稿 (@project0t) March 16, 2020
やはり、サードパーティ製プラグインの方が質感は明らかに上。EQ 時のキュッと音が締まる感じ、音の密度が違う。
では、サードパーティ製プラグインを持っている人はまったく使えないのか。いや、そんなことはないのだ!!
出力ステージを切り替えてハイブリッドEQ を楽しもう!!
Logic Pro X 純正 Vintage EQ ならではの機能として、出力ステージを切り替えることが可能!!これによって、例えばEQ 部分はNeve、アウトプット(倍音付加)はAPI といったハイブリッド仕様の変態アナログモデリングEQ にすることが出来るのだ!!
その際、鍵になるのが独特の音色やサチュレーションを加える”Drive”ノブ。こいつのさじ加減でサウンドに太さを加味することが出来る。
この”Drive”ノブによる倍音付加がめちゃくちゃ気持ちいい!!
前述したように、Logic Pro X 純正 Vintage EQ はサードパーティ製プラグインと比べると音の密度が乏しい。ただ、この”Drive”ノブによってある程度は補完できてしまう。
変態ハイブリッドアナログモデリングEQ を楽しもう!!
Logic Pro X 純正 Vintage EQ は、初めてアナログモデリングEQ を楽しみたいという方は当然として、サードパーティ製プラグインを持っている方にもオススメできる。
特に、Vintage EQ ならではのハイブリッド仕様、”Drive”ノブによる質感付加を味わってみると、”もうこのEQ で良くね?”と思えてしまうくらいのポテンシャルを感じる。
いつの間に、こんなに使える男になったんだLogic よ・・・
— Yuuki-T@毎週土曜DTMチュートリアル動画投稿 (@project0t) March 16, 2020
ガチで良い仕事したね!!Apple さん!!