変態ハイブリッドアナログモデリングEQ を楽しもう!!Logic Pro X Vintage EQ

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最近、Logic Pro X をアップデートしたんですが、いつの間にかアナログモデリングEQ が標準装備されていた!!

見た目が完全にアレなEQ が3つも追加されていますが、コレ系のEQ は各社からプラグインとして数多く出てますよね。質感で言うと、やっぱり各社から出ているプラグインに軍配が上がります。

ただ、DAW 標準としてのアナログモデリングEQ 入門と考えるとめっちゃ使える上に、各社のプラグインにはない特別な機能まで兼ね備えています!!

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Logic Pro X 標準 Vintage EQ を使ってみよう!!

冒頭でも書いた通り、Logic Pro X 10.4 で3 つのVintage EQ が追加されています。

3 つのVintage EQ について

Neve 系Vintage Console EQ

見た目から明らかにNeve 1073 ですね!!

こういったアナログタイプのEQ は選べる周波数帯域がステップ式なんですが、このVintage Console EQ は可変式。なので、実機では不可能な2kHz 帯をブーストとかもできちゃいます。

まぁ、僕はステップ式の方が潔くて好きですが笑。

API 系Vintage Graphic EQ

見た目から明らかにAPI 560 です!!ありがとうございます!!

個人的には、”ほぉ、グライコの方を持ってきたか”という印象。多くのDTM を楽しんでいる方にとって、グライコはあまり使われないイメージなので。ただ、グライコも個人的に使い所があるんですよね!!(その辺は、また後日ブログに書きます)

API 独自のPropotional Q によって調整できるのはもちろん、左上の”TUNE”を調整することで、調整可能な周波数帯域を変えることが出来ます。これによって、よりトラックにマッチしたブースト or カット が可能です。

Pultec 系Vintage Tube EQ

見た目から明らかにPultec EQ-1A、MEQ-5 です!!ごっつあんです!!

中域を調整出来るPultec MEQ-5 まで追加しているのがなんともニクい。

で、こいつも例によって選べる周波数帯域が可変式です。というか、Vintage EQ では、実機でステップ式な箇所は全て可変式になっています。

EQ としてのクオリティは?

こういったプラグインで一番気になるのがクオリティの部分。

僕は当然実機を触ったことないので実機との比較は出来ませんが、普段から好んで使用しているNeve 系EQ Waves Scheps 73 とLogic Pro X 純正 Vintage Console EQ で色々比較してみた。

やはり、サードパーティ製プラグインの方が質感は明らかに上。EQ 時のキュッと音が締まる感じ、音の密度が違う。

では、サードパーティ製プラグインを持っている人はまったく使えないのか。いや、そんなことはないのだ!!

出力ステージを切り替えてハイブリッドEQ を楽しもう!!

Logic Pro X 純正 Vintage EQ ならではの機能として、出力ステージを切り替えることが可能!!これによって、例えばEQ 部分はNeve、アウトプット(倍音付加)はAPI といったハイブリッド仕様の変態アナログモデリングEQ にすることが出来るのだ!!

その際、鍵になるのが独特の音色やサチュレーションを加える”Drive”ノブ。こいつのさじ加減でサウンドに太さを加味することが出来る。

この”Drive”ノブによる倍音付加がめちゃくちゃ気持ちいい!!

前述したように、Logic Pro X 純正 Vintage EQ はサードパーティ製プラグインと比べると音の密度が乏しい。ただ、この”Drive”ノブによってある程度は補完できてしまう。

変態ハイブリッドアナログモデリングEQ を楽しもう!!

Logic Pro X 純正 Vintage EQ は、初めてアナログモデリングEQ を楽しみたいという方は当然として、サードパーティ製プラグインを持っている方にもオススメできる。

特に、Vintage EQ ならではのハイブリッド仕様、”Drive”ノブによる質感付加を味わってみると、”もうこのEQ で良くね?”と思えてしまうくらいのポテンシャルを感じる。

ガチで良い仕事したね!!Apple さん!!