低域強化の決定版!!Waves Renaissance Bass の特徴を解説します

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今回紹介するWaves Renaissance Bass は誰でも簡単に低域を強調できるプラグイン。低域を構成する倍音を加えて、あたかもそこに低域が鳴っているように感じさせます。

実際に低域を鳴らすのではなく、感じさせるのがポイント。エネルギーが密集する低域を直接触らないため、楽曲全体のエネルギーバランスに与える影響は少なく、ミックスやマスタリングでとても有利に働きます。

Waves Audio - 日本 - Renaissance Bass
どんな種類のトラックに対しても本格的な重低音を…。Wavesが開発したMaxxBassテクノロジは、特定のハーモニクス(倍音)を付加することによってサウンドに含まれるベース成

EQ で低域を強調するのと何が違うのか

EQ は指定した低域のボリュームを増やします。それに対して、Renaissance Bass は指定した低域を構成する倍音を加えます。ここは大事なポイントなので、詳しく話させてください。

以下は、100 Hz サイン波の周波数波形です。

EQ では文字通り、100 Hz を直接持ち上げて強調します。100 Hz の山の頂点が高くなっていることからも、直接持ち上げられていることが分かります。

一方、Renaissance Bass は指定した低域を構成する倍音を加えます。100 Hz の山の頂点が高くなっていないことがポイントです。

Renaissance Bass は指定した低域を直接持ち上げるのではなく、構成する倍音を加えて指定した低域が鳴っているように感じさせます。つまり、指定した低域を直接持ち上げずに強調できるということです。実際、100Hz のサイン波は強調されたように聴こえます。

低域はエネルギーが密集するエリア

Renaissance Bass は指定した低域を直接持ち上げずに強調できる。これはミックスやマスタリングに大きなメリットがあります。

低域は楽曲内で最もエネルギーが密集するエリアです。

EQ では低域を直接触って強調するため、楽曲全体のエネルギーバランスに大きな影響を与えかねません。しかし、Renaissance Bass は低域を直接触らずに強調するため、楽曲全体のエネルギーバランスに与える影響は少なく済みます。

超低域をカットしても低音感が保たれる

実際にRenaissance Bass の使い方を見ていきましょう。と言っても、使い方はめちゃくちゃ簡単。強調したい周波数を指定して、中央のスライダーを上げて倍音を加えるだけです。

ただ、Renaissance Bass を使う上でひとつだけポイントがあります。それがオリジナルベースの扱いです。オリジナルベースとは原音に含まれている指定した周波数以下の音。それを含めるのか、含めないのか選ぶことができます。

オリジナルベースを含めないということは、指定した周波数以下の音をカットするということ。それでは低音感が保てないと思われそうですが、実はここに、Renaissance Bass を使う最大のメリットが隠されています。

※Renaissance Bass OFF

※Renaissance Bass ON

上記はRenaissance Bass でキックの重量感を担う帯域を強調しています。オリジナルベースは切っているため(OFF)、指定した周波数以下はカットされているはずですが、低域がスカスカになるような印象はまったくありません。きちんと低音感が保たれています。

Renaissance Bass では超低域をカットしながら低音感を保ちつつ、狙った帯域を強調することができます。これはミックスやマスタリングでとても有利に働きます。

先程も話したように、低域は楽曲内で最もエネルギーが密集するエリア。闇雲にEQ で低域を強調しようとすると、すぐに低域が飽和してしまいマスターの余裕がなくなってしまいます。一方、Renaissance Bassでは超低域をカットしながら強調できるため、マスターに余裕が生まれレベル管理がしやすくなります。

低域の強調に使っていこう!!

色々小難しい話をしてしまいましたが、最初はオリジナルベースのことは何も考えずに、中央のスライダーをただ上げるだけで構いません。その上で楽曲を再生しながら、オリジナルベースON/OFF を切り替えて好きな方を選んでみて下さい。

誰でも簡単に気持ちいい低域を感じることができるはずです。そう、Renaissance Bass は低域を鳴らすのではなく感じさせるプラグイン。EQ とは効果がまるで違います。

皆さんも是非、Renaissance Bass を使ってみて下さいね。