今回の動画では、アンプシミュを使う時に初心者の方が見落としがちなポイントをいくつか紹介しています。
それぞれ本当に小さなことで、ギターの音が劇的に改善するとか、そういった話に直結するポイントではないかもしれませんが、それでもすごく大事なポイントだと思っています。
初心者が見落としがちなアンプシミュを使う時のポイント
適切な入力レベルか確認しよう
ギターを弾く前に、まずはオーディオIF の入力レベルを確認してください。特に初心者の方は、この入力レベルの確認を意外と見落としがちなんですよね。
多くの方は、クリップしないようにギター入力の”大きさ”には気をつけていると思います。ただ、その反面、入力レベルの“小ささ”には無頓着な場合があります。
こういったアンプシミュでは必ず適切な入力レベルがあります。入力レベルが小さすぎると、アンプに突っこむレベルが小さくなって、歪み具合や音の張り、トーン等に大きな影響が出てしまいます。で、それを改善しようと、アンプのゲインを上げてしまう方が多いんですよね。
これではアンプシミュのポテンシャルを発揮することは難しく、良い音で鳴らすことができません。
適切な入力レベルとは
僕はギター本体のボリュームをマックスにした状態で、一番強く弾いた時にオーディオIF のクリップインジケーターが点灯する一歩手前を目安に設定しています。
モニタースピーカーでモニタリングしよう
音色の確認や音作りは、ヘッドホンよりもモニタースピーカーでモニタリングしてください。
ヘッドホンは耳に直で音が入って聞こえるため、モノによっては立体感にかけるサウンドに聞こえてしまいます。
ヘッドフォンで音作りした場合、その欠けている立体感を無理やりだそうとして、めっちゃブーミーなサウンドを作っちゃうことが結構あります。逆に、音が耳に近いことから高域が目立って、それを抑えようとして抜けや張りの乏しいサウンドになってしまうとか。
つまり、ヘッドホンだと音色のバランス確認が難しいんですよね。
その反面、モニタースピーカーは空気を通した音を聴いているからか、ヘッドホンにはない自然な立体感を感じますし、何より音色のバランスが確認しやすい。
もちろん、ヘッドホンにはヘッドホンの良さがありますし、ギターを楽しんでいる方の多くが自宅のため、大きな音を出しづらいという意見も理解できます。ただ、音決めの時だけは、小さい音でも全然構わないので、是非モニタースピーカーでモニタリングしてください。
ギターを弾く前にきちんと音を決めよう
必ずきちんと音決めをしてからギターを録ってください。
アンプシミュのメリットのひとつとして、後から内部の設定を変えることでリテイクすることなく音色を変えることができます。なので、とりあえずギターだけ録っておいて、音は後で作ろうとする方がたまにいらっしゃいますが、これはあまりオススメしません。
ガチッと音を作った上でギターを弾いた方が、絶対に良いんですよね。
ギターの演奏って聴こえくる音に反応して、それに合った演奏を自然にすると思います。ピッキングの強さであるとか、ニュアンスとかは、ある程度音色に作用されると思っています。
なので、音色を後から変えてしまうと、せっかく録ったギターの演奏が音色にマッチしないケースがあるんですよね。
後から音を変えたくなった場合、僕はもう一度その音色でギターを弾き直しています。