最近、ベース音源はIK Multimedia MODO BASS ばかり使っています。
Spectrasonics Trilian と比較されることが多く、僕のブログでも過去に両者を比較しながらMODO BASS のレビューを書いています。記事にあるように、音質はダントツでTrilian に軍配が上がりますが、ベースとしての表現力はMODO BASS の方がダントツで良いんですよね。

恐らく、他のベース音源と比べても、MODO BASS よりも表現力が勝るベース音源はないと思います。
あらゆるジャンルに内部完結の音作りで対応できる!!
豊富なアーティキュレーションによる抜群の表現力。
これがMODO BASS の最も優れている点ですが、表現力があるとはいえ、音質が目に見えて劣っていたら意味がないですよね。その点、Trilian に劣るとは言え、MODO BASS でも必要十分な音が出せます。
特徴を捉えた多彩なベースが使える
主要なエレキベースを網羅していると言ってもいい程、数多くのベース(全14種類)が収録されているのがポイントです。それぞれのベースに対して指弾き、スラップ、ピックと演奏方法が選べるため、“網羅している音色”という点では、他のどのベース音源よりも上だと思います。
これだけ豊富に取り揃えているため、どんな音楽ジャンルにも対応できるというのがポイントです。
収録されているベースそれぞれ、特徴を捉えたサウンドというイメージ。冒頭で話したように、サンプリング音源のような一聴して”スゲー!!”というようなサウンドではないです。ただ、それがマイナスか?と言われると、そうではないと最近思っています。
ベースとしての主張が少ない分、オケに混ざりやすいと感じるからです。
カスタマイズは必須じゃない
MODO BASS を語る上で欠かせないのがカスタマイズ性。ベース弦のコンディションからピックアップの選択、演奏する際のピッキングポジション(ネック寄り or ブリッジ寄り)等を自分好みにカスタマイズできます。
これらの中で音色に大きな影響を与えるのは、ピックアップ周りのみという印象。他のカスタマイズ項目は倍音が変わる程度です。そう考えると、MODO BASS のウリであるカスタマイズはそこまで考えなくていいと思います。(プリセットのままで良い)
実際、僕は基となるベースタイプを選択し、4弦 or 5弦、ドロップD、演奏方法(ピック or 指)等を選ぶ程度です。
音作りは必須、内部完結で音作りも可能
ただ、カスタマイズは必須でなくても、音作りは必須だと感じています。
MODO BASS ではAmp / FX セクションでAmpliTube Custom Shop で人気のギア・モデルから採用されたアンプやエフェクター含めた音作りができます。
多くの方のイメージでは、ここのセクションはオマケ程度という印象だと思います。僕自身も使ってみるまでは、そういった印象を持っていました。
ただ、このセクションを使って音作りしてみると、これが結構良い感じに鳴ってくれます。
※前半ベースのみ、後半ドラムとベース
良い感じにブリブリいいながら、音の芯もきちんと残っていますよね。
ここでのポイントは、アンプで作ったサウンドに音の芯としてD.I.サウンドを上手く混ぜることです。
正直、収録されているアンプは2 種類しかないし、マイキング調整できないし、エフェクターも必要最低限ギリギリしか収録されていないし、どれもザックリとした効き方だし・・・と、不満が募りがちなセクションなのに、使ってみると、このザックリ感がめちゃくちゃ良い。
IK MODO BASS の音作り。DI音だけ出力して外部のアンプシミュで音を作っても、なんだかんだMODO BASS 内部のアンプ部に行き着いてここで完結してしまう。おまけ程度に思われがちだけど、結構イイよコレ!!外部のアンプシミュ使うより音が作りやすいし😆 pic.twitter.com/Ugir0soOqo
— Yuuki-T@毎週金曜DTMチュートリアル動画投稿 (@project0t) March 2, 2021
人によっては、D.I. サウンドのみ出力される形にして、後段にお気に入りのアンプシミュをかまして音を作る方もいるはず。
もちろん、それはそれで良いんですが、MODO BASS は内部のアンプセクションを使うことで、1台完結という形で十分に音作りできるポテンシャルが十分にあります。
最初に購入すべきベース音源として推したい!!
MODO BASS 以外にも先に紹介したTrilian、TOONTRACK EZ BASS、NI Scarbee 等、他にも色々あって、それぞれ特徴があるんですが、エレキベースに限定して言うと、最初に購入すべきベース音源はMODO BASS 一択だと思います。
カバーしているジャンル、表現力が魅力だし、音質もオケに混ざれば見劣りはしないです。