今回はBIAS FX 2 を使った音作りとして、L’Arc〜en〜Ciel の代表曲、HONEY のイントロでhyde さんが弾いているようなジャキジャキっとしたバッキングサウンドを作ってみました。
今回作ったサウンドはBIAS FX 2 のToneCloud にアップしてあります。「L’Arc-en-Ciel HONEY hyde」 で検索して、是非弾いてみて下さい。
BIAS FX 2 でL’Arc~en~Ciel のHONEY をかき鳴らそう!!
ギターのセッティングについて
今回はテレキャスタイプのギターを使い、ピックアップをフロントにして音を作りました。
今回のようなジャキジャキっとしたサウンドを作る場合、僕はフロントもしくはハーフトーンで音を作ることが多いです。もし、太さを残しつつ、より綺羅びやかなサウンドにしたい場合はハーフトーンで音を作ってみて下さい。
アンプで基本となるサウンドを作ろう
今回は”67 Dumble Clean” を使いました。
Fender Super Reverb に似た明るく綺羅びやかなサウンド、それに加え太さもあることから、より存在感のあるクリーンサウンドを鳴らすことができます。
今回は強く弾いた時にやや歪む程度に、GAIN とMASTER をプッシュしています。ほんの気持ち歪ませることで楽曲内でクリーンとしての存在感が増し、馴染みやすくなります。
キャビネットをHiwatt に変更し、よりジャキジャキっとしたサウンドにしています。キャビネットを変更することで、サウンドのトーンを劇的に変えることができます。
まだ高域が若干シャリつくサウンドなので、マイクをSM57 からMD421 に変更して重心を下げ、コーンから少し離して高域を落ち着かせ、太さを加えるために、C414 をややエッジ寄りに追加しています。C414 をメインに据え、そこにMD421 のジャキっとした質感を加えるイメージで、両者のマイクボリュームのバランスを整えています。
コンプは余韻部分を抑えるイメージで
Keeley Compressor をモデリングしている4k Comp を使って、アタック感を残しながらリリースをやや抑え、スッキリしたサウンドにしています。
ここでのポイントはリリース、4k Compでいうサスティンにあります。
クリーンとはいえ、アンプで軽く歪ませて音を増幅しているので、このままではサウンドの減衰部分のリリースが盛り上がって暑苦しいサウンドになってしまいます。
その盛り上がった箇所をコンプで抑えることでスッキリさせ、よりアタック感のあるジャキジャキとしたサウンドにしています。実際にギターを弾きながらサスティンを動かし、ギターサウンドがスッキリするポイントを探ってみて下さい。
EQ でドンシャリサウンドを作る
EQ でサウンドのトーンを調整しています。
ここでのポイントは、中域をガッツリ削ってドンシャリっぽいサウンドにしていることです。
普段、中域の調整はアンプのトーンコントロールで行いますが、大きくカット、もしくはブーストしたい時は今回のようにEQを使うことが多いです。
空間系は薄くかけるのが基本
今回はテンポに同期したディレイとプレートリバーブで残響を加えています。
特別な理由がない限り、ディレイもリバーブもあくまで原音に寄り添うように薄くかけるのがポイントです。