前バージョンから何が変わったのか?iZotope Neutron 2 Standard レビュー

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iZotope Neutron 2 Standard を購入しました。

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以前このブログでNeutron の前バージョンについて細かくレビューを書きましたが、今回購入したNeutron 2 Standard では前バージョンからの大きな変更はありません。

前バージョンおよびAdvanced 版との違いを比べながら、Neutron 2 Standard をレビューしたいと思います。

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Neutron 2 Standard について

ざっくり。

  • Track Assistant 機能が使いやすくなった
  • チャンネルストリップとしての機能を網羅してきた
  • 各トラックでロードしたNeutron 2 (Ozone8)を俯瞰して連動したければAdvanced 版を買おう

Track Assistant 機能がより使いやすくなった

基本的には前バージョンと同様、Track Assistant 機能によってトラックを分析することから始めます。嬉しいことに、今回のVer2 からトラックのカテゴリを指定できるようになっています。

前バージョンでは分析内容からNeutron が自動でカテゴリを指定していましたが、意図したカテゴリではないケースが結構あったんですよね。

チャンネルストリップとしての機能が追加

Neutron 2 になってゲートモジュールが追加され、位相反転やモノ出力等可能になっています。

超地味なアップデート内容ですが、前バージョンからよりチャンネルストリップとしての働きが期待できます。特にゲートに関しては、オーディオ素材の不要な被り等を省くのに役立ちますからね。

あと、これまた地味なんですが、EQ モジュールのサチュレーションの付加ができます。

歪ませるというよりは、フレイバーを加えるような感じです。

トラックの配置を可視化するビジュアルミキサー

Neutron 2 がロードされているトラックのPAN やボリュームをステレオ感等、音の配置を可視化する機能としてVisual Mixer が付属されています。

DTM ベースで曲を制作している方であれば一度は思い浮かべたであろう夢の機能!!なんですが、PAN やボリュームなどの配置はあくまでNeutron 2 内の設定が可視化されます。

そのため、DAW のミキサーで細かく調整する僕にとって、使い道が見い出せていません。

Visual Mixer で可視化したい各トラックにNeutron 2 をロードする必要があるため負荷が懸念されますが、Neutron 2 のフェーダ部分のみ取り出したMix Tap をロードすることで、負荷をかけずにVisual Mixer で可視化できます。

ただ、Mix Tap はAdvanced 版じゃないと使えないんですよね。

Advanced 版に搭載されているTonal Balance Control

上記の他に大きな変更として、Tonal Balance Control が追加されています。

Neutron 2 がロードされている全てのトラックのスペクトラムから楽曲のバランスを把握し、問題がある場合はトラックにロードされているNeutron 2 (Ozone 8) のEQ 部分を直接呼び出して調整できる機能。

要は、プロジェクトでロードしているNeutron 2、Ozone 8をTonal Balance Control で連動させてEQ を調整できるってこと。

全体のバランスを目で確認できるため、最終的なミックスのバランスを整えやすいと思います。

が、この機能もAdvanced 版じゃないと使えません。

Standard / Advanced どちらを購入すべきか

前バージョンからの変更点含め、Neutron 2 で出来ることをザッと書きました。

上記を俯瞰して見ると、以下のことが分かります。

  • Standard / Advanced でTrack Assistant 機能の差異はない
  • 各トラックでロードしたNeutron 2 (Ozone8)をコミュニケートしたければAdvanced

よって、

僕のようにTrack Assistant 機能メインで使いたい人はStandard 版。

いやいや、Visual Mixer やTonal Balance Controlをバリバリ使いたい人はAdvanced 版。

ザックリと上記の認識で問題ないです。