今回はBIAS FX 2 を使った音作りとして、BOOWY ギターサウンドを作ってみました。
今回作ったサウンドはBIAS FX 2 のToneCloud にアップしてあります。「BOOWY B_BLUE」で検索して、是非弾いてみて下さい。
BIAS FX 2 でBOOWY ギターサウンドをかき鳴らそう!!
バッキングサウンドについて
アンプで基本となるサウンドを作る
BOOWY といえばジャズコーラスということで、今回はBIAS FX 2 に収録されているジャズコーラスモデリングで基本となるクリーンを作った上で、オーバードライブとブースターで歪ませています。
ジャズコーラスに関しては、パワーアンプのMASTER をプッシュして、高域のジャキジャキ感を出しています。
BIAS FX 2 のジャズコーラスは、GAIN がサウンドの太さ、MASTER が高域を中心としたジャキジャキ感を担っています。
今回はジャキっとした感じを出したかったのでMASTER をプッシュしていますが、太さが欲しいのであればGAIN をプッシュする等、自分がイメージするサウンドが得られるようにゲインバランスを調整して下さい。
オーバードライブで歪ませよう
ジャズコーラスだけでは歪まないので、ジャキジャキ感が残るギリギリまでオーバードライブで歪ませています。
ブースターで音の重心を下げよう
正直、オーバードライブだけでも問題ありませんが、今回はブースターも同時に使っています。
オーバードライブだけだと若干腰高なサウンドになるので、ブースターで中低域にピークを持たせることでサウンドの重心を落としています。
コンプでブリッジミュートのズンズン感を補助しよう
ブリッジミュートのズンズン感の補強として、コンプを使っています。
コンプをかけることでブリッジミュートが強調され、ややザクザクしたサウンドになります。
あまり深くかけすぎると、コードを弾いた時にキツめにコンプがかかり抜けの悪いサウンドになるので、あくまで右手の補助として薄くかけるのが理想です。
EQで全体のトーンを調整しよう
アンプ後段のEQで、全体のトーンを調整しています。
太さを出すために250Hz、抜けを出すために2kHz 周辺をブーストしていますが、ここでのポイントは中低域500Hz の扱いです。
今回はドラムやベースの兼ね合いや、中域のジューシーさを残したかったので500Hz は削っていませんが、例えばCASE OF BOØWY のようなザクザクしたサウンドを目指すのであれば、500Hz を少しだけ削ったほうが良いと思います。
コーラスで揺らぎを加えよう
コーラスでサウンドに揺らぎを加えています。
今回はBOSS CE-1 モデリングを使い、ビブラートモードによって、ごく僅かな音の揺らぎを加えています。
BOOWY 初期から中期にかけての割とコーラス強めのサウンドを鳴らしたい方は、コーラスモードを選択すると似たような雰囲気が出せると思います。
ディレイで残響を加えよう
ディレイで残響を付加しています。
BOOWY 時代の布袋さんはディレイタイムを365ms に設定していたようなので、今回はそれに近いディレイタイムで使っています。
ギターソロ等のリードサウンドについて
EQ(ブースター) で張りと深みを出そう
ギターソロ等のリード演奏時は、もう少しサウンドの深みと張りを出すためにグライコでブーストしています。
ブースターとして使うEQ の置き位置は歪みペダルの後ろ、EQ の設定はLEVEL のみ上げるフルレンジブースターとして使っています。
ペダルエフェクトの中でブースターの置き位置に悩む方がいらっしゃるかもしれませんが、歪みペダルの前に置くと、後につないだ歪みエフェクターの歪みが深くなり、歪みペダルの後ろに置くと、純粋に全体の音量が大きくなります。
要は、歪みペダルの質感を色濃く出したいのか、単純に音量を上げたいのか、でブースターの置き位置が変わるということです。
今回は純粋に音量を上げたかったので、歪みペダルの直後、アンプの直前にEQ を置いています。
オクターバーで1オクターブ上を足そう
オクターバーで1オクターブ上の音をうっすら混ぜています。
BOOWY サウンドでは、オクターバやピッチシフターは切っても切り離せないエフェクターで、独特の厚みや綺羅びやかさを出しています。
BOOWY のような音を作る上では常時かけっぱなしが基本だと思いますが、今回はギターソロにのみ、オクターバーで1オクターブ上を足す使い方をしています。