前回、IK Multimedia TONEX について書きました。キャビネット含めたギターアンプ全体のサウンドをキャプチャして再現しているため、「音作り」で頭を悩ますことなく最高のギターサウンドが楽しめるアンプシミュでしたね。

製品の特性上、「自分好みに音を作ることが難しいアンプシミュ」というイメージがあると思いますが、実は「質感を変える」「トーンを変える」といった、ギターの音作りで必要な要素がきちんと考えられた設計になっています。
TONEX で音を作ってみよう!!
これまで公開してきた音作り動画でも解説しているように、ギターの音作りでは「質感の調整」と「トーンコントロール」が重要です。
キャビネットを変更して質感を変えてみよう
ギターリグをキャプチャして再現しているToneModel の多くは、アンプヘッドとキャビネットが別扱いになっています。つまり、後から自身でアンプヘッドやキャビネットの変更が可能だということです。
特に、キャビネットによる質感の変更ができることは嬉しい!!
※キャビネット変更前
※キャビネット変更後
上記はToneNET で公開されているToneModel からキャビネットだけ変更しています。ギターサウンドが大きく変わっているのが分かりますよね。キャビネットはギターサウンドに対するウェイトが大きいため、このように質感を大きく変えることができます。
また、ToneModel に含まれているキャビネットが全て使えるのも特徴です。つまり、ToneNET で公開されているToneModel も含め、キャビネットは無限にあると言えます。
自分の好みに合わないToneModel であっても、キャビネットを変えることでサウンドが化けることすらありますよ。
VIR キャビネットを使ってみよう
簡易的ですが、AmpliTube 5 で収録されれているVIR キャビネットが使えます。
※キャビネット変更前
※VIRキャビネットに変更
このVIR キャビネットのサウンドがめちゃくちゃ良い!!キャビネットのIR データを使用しているため、迫力のある生々しいサウンドが楽しめます。
TONEXでもAmpliTube5のVIRの簡易版が使えるんだけど、これがまためっちゃ良い音で草。レゾナンスで音の張りを簡単にコントロールできる。ToneModelのキャビだけ変えて自分が好きな音に変える神の遊びにハマってる笑。 pic.twitter.com/P067Kupt3K
— Yuuki-T (@project0t) February 1, 2023
目的に応じてEQ を使ってみよう
サウンドの音色を変えるためにはEQ 処理が不可欠。TONEX のトーンコントロールは、目的に応じてPre or Post が選べます。
ヘッドアンプに入る前のPre EQ として使うのか、ヘッドアンプとキャビネットを通った後のPost EQ として使うのか。
Pre EQ として使う場合、EQ の効きが甘くなりますが、例えば、中域をガッツリ上げた状態でヘッドアンプに入れることで、ミッドブースター的なサウンドが作れます。一方、Post EQ として使う場合、EQ の効きが良く、音色を変えるようなイメージで処理できます。
個人的にはPost EQ で使うのがオススメですが、目的に応じてPre or Post を選んで下さい。