今回の動画では、BIAS FX 2を使った音作りとして、ヨルシカの「負け犬にアンコールはいらない」にマッチするようなギターサウンドを作っています。
今回作ったプリセットをToneCloudにアップしました。「Yorushika Drive Guitar Tone」で検索して弾いてみて下さい。
BIAS FX 2でヨルシカサウンドを作ろう!!
バッキングギターの音作りについて
まずは、バッキングギターの音作りから始めましょう。
※バッキングギター完成系デモ
アンプの選択
イントロのバッキングギターのサウンドは、太さと張りのあるドライブ感溢れるサウンドが特徴。そこで、アンプはMatchless DC30を選択します。
アンプを読み込んだ状態では、クランチ気味で歪みが足りないため、ゲインを上げて歪ませます。
ここで大切なのは、VolumeとMasterのゲインバランス。Volumeでメインの歪みを、Masterで音の張りを調整するイメージで歪ませてください。
※デフォルト設定
※ゲイン調整後
Matchless DC30で歪ませる場合、今回のように中域の飽和感を出しながら、音が潰れないラインを狙った設定にすることが多いです。
Matchless DC30の魅力と音作りのポイントについて、過去の動画で詳しく解説しています。興味がある方は、そちらも併せてご覧ください。
トーン調整はキャビネット周り中心
サウンドのトーンを調整する場合、アンプ前面のトーンコントロールを触るのではなく、キャビネットの変更やマイキングによってトーンを調整します。
まず、キャビネットをCelest V30に変更します。
※キャビネット変更前
※キャビネット変更後
サウンドの重心がグッと下がりましたよね。キャビネットを変更するだけで、サウンドのトーンを劇的に変えることができます。
デフォルトでは、SM57とR121の2本のマイクが使われていますが、MD421 1本に変更。マイク位置は変わらずセンターのままにします。
※マイク変更前
※マイク変更後
MD421は同じダイナミックマイクであるSM57よりも、中域に音がギュッと寄った太いサウンドが特徴。また、独特のピークがあるため、音がスコーンと抜けてくるのがポイントです。
より太く、抜けの良いサウンドを目指すため、マイク位置はセンターにしています。
BIAS FX 2のマイクやマイキングによるサウンドの傾向について、過去の動画で詳しく解説しています。興味がある方は、そちらも併せてご覧ください。
ブースターでドライブ感と太さを強調
イントロのバッキングパートの音は、もう少しドライブ感が強く、より太さのあるサウンドだと感じます。そこで、ブースターを使ってドライブ感と太さを調整します。
※ブースターOFF
※ブースターON
ブースターはTube Boostを使用。
ゲインを抑えながらレベルを突っ込み気味にした、アンプのサウンドを生かしたセッティング。ブースターのトーンでギターサウンド全体のトーンを調整しています。
EQでサウンド全体のトーン調整
最後にEQでサウンドを整えます。
※EQ OFF
※EQ ON
今回使っているStudio EQは、太さと張りを出すのに最適なEQです。
太さを出すために120Hzをブースト&カット、中域のジューシー感を出すために1.5kHzをブーストしています。
リードギターの音作りについて
これまでで作成したバッキングギターのサウンドを基に、リードギターの音作りをしましょう。
※リードギター完成系デモ
ディレイでサウンドの厚みと残響を加える
イントロのリードギターには、スラップバックディレイでサウンドに厚みと残響を加えます。
※ディレイ OFF
※ディレイ ON
今回は文字通り、Slapback Delayを使っています。
基本的な設定としては、ディレイタイムは100ms〜200ms 辺り、フィードバックはお好みで構いません。
リードギターのディレイ設定については、過去の動画で詳しく解説しています。こちらも併せてご覧ください。