今までモノラルの素材に敢えてステレオ感を出したいという時がなかったのですが、色々曲を聴いているうちに、音数の少ないエモーショナルな曲ではスネアのレイヤーにステレオ感を付加するのアリな気がしてきた。
と言うのは、「この曲、良いなぁ」と思った曲でそうなっていたからだ笑。
モノラルをステレオに変換する場合、Logic ではStereo Spread というエフェクトがあるけど、どうも効果はイマイチ。LR で全面にグッとくるようなワイド感は出ない。
ってことで、Waves のPS22 というプラグインに手を付けてみた。やはり我らのWaves!!LR で全面にグッとくるようなワイド感が簡単に出た!!
Waves のプラグインはイイですな。プリセットから適当に選んでパラメータをチャチャッと触るだけでイメージに近い音が簡単に作れちゃいます。
このPS22 にはPS22 Spread とPS22 Split と、大きく分けて2 つの種類あり、Spread はモノラル素材を広げる用途、Split はモノラル素材をLR に分けるもののようです。
上記だけ読むとステレオ感を出したい時はSpread を使ったほうが良さそうに感じるけど、実際はSplit の方が自然な広がり方をします。
使い方はすごく簡単。プラグイン画面に青いボッチが2つあり、これをグリグリ動かしてステレオ感の密度や幅などを決めるだけ。やはりWaves は操作が簡単であります!!
画面下部には他にもパラメータが備わっているけど、ちょっと定位感がおかしいなぁと感じたら、Tweak やSweep を触って位相を少しいじるような感じで良いと思う。
ってことで、今回もビフォーアフターを。
上記ではスネアをレイヤーしてて、リバーブをかけているスネアだけPS22 で広がりを出してみた。
音数の少ない曲の場合、フレーズの邪魔にならないのであれば、このようにリズムパートの一部に広がり感を出させてゴージャスに聴かせるということが出来そう。あくまで曲の中でアクセントになるような形だけどね。
PS22 の場合、広がりを出す境の周波数帯域を選べるので、高域だけ広げて中低域付近はモノのままという使い方も出来る。その場合、張り付くような感じは小さくなると思うけど、ミックスの中で味付け的に使うのも良いと思うよ。
Waves には他にS1 Stereo Imager というステレオ感を調整するプラグインがあるけど、PS22 の場合、ステレオ感を強調したい周波数帯域の境を指定出来るところが一番の違いだと思う。まぁ、ここら辺は色々触って適材適所に使っていく感じだね。
