ドラムのバスコンプには”一体感を出す”とか”音圧を稼いで存在感を出す”、”パンチを加えて躍動感を出す”等、色んな用途があると思います。
僕はそれら目的別でバスコンプを使い分けているんですよね!!
今回の動画では、僕がオススメするドラムに使うバスコンプを紹介しています。
目的別ドラムのオススメバスコンプ4選
ドラムに一体感を出せ!!Waves H-Comp
ドラムの各パーツを整えた後、バストラックでまとめると各パーツが点のような感じになり、ドラムとしての一体感が感じられない時があります。
そんな時に是非、Waves H-Comp をバスコンプとして使ってみて下さい。H-Comp によって、ドラムに一体感が生まれますよ!!

H-Comp をバスコンプとして使う場合、僕は深めにコンプをかけたサウンドに原音を混ぜて使う、いわゆるパラレルコンプとして使うことが多いです。
パラレルコンプについては、以前詳しく解説しているので、そちらも是非ご覧下さい

※H-Comp OFF
※H-Comp ON
H-Comp によって音の芯がきちんと残りながら余韻がグッと持ち上がっているので、厚みを出しながらも、メリハリのあるサウンドになってますよね!!
ドラムの音圧を稼げ!!Waves L1
ドラムをもっと前面に出すように音圧を稼ぎながら、ふくよかなサウンドにしたい時があります。
そんな時に是非、Waves L1 を使ってみて下さい。L1 によって、楽曲の中で存在感のあるドラムにすることができますよ!!

L1を使う場合、大体3db あたりのゲインリダクションを目安にスレッショルドを下げて、リリースは基本的にデフォルトの1msec のままで使うことが多いです。
※L1 OFF
※L1 ON
聞いてもらうと分かるように、L1 によってドラムの各パーツが余韻部分まできちんと聞こえて、ドラム全体として音像がグッと前に出ているような、そんなサウンドになっていますよね!!
パンチ感を加えよう!!Waves SSL G-Master Buss Compressor
ドラムの各パーツをバストラックにまとめて聞き返した時に、なんかアタック感が乏しく、もっとパンチを加えてキレを出したい時があります。
そんな時に是非、Waves SSL G-Master Buss Compressor を使ってみて下さい。SSL バスコンプによって、簡単にドラムにパンチを効かせることができますよ!!
SSL バスコンプでパンチ感を出す場合、ドラムのアタック部分が潰れないようにアタックタイムを設定し、リリースは早めで設定しています。
※SSLバスコンプ OFF
※SSLバスコンプ ON
ドラムにパンチ感が加わってメリハリのあるサウンドになっていますよね!!
SSL バスコンプはまとまり感を出すコンプとしてGLUE コンプってよく言われてますが、まとまり感を強調したい場合、僕はリリースを少し遅め、もしくはオートに設定します。つまり、パンチ感を出したいのか、GLUE コンプとして使いたいのかで、僕はリリースを変えているんですよね。
この辺の話は以前解説しているので、そちらも是非ご覧下さい。

オケの中で突き抜ける!!Waves Kramer PIE Compressor
これまで紹介してきたバスコンプは音をまとめるとかパンチ感を出すとか、そのような言葉で表してきました。
最後に紹介するWaves Kramer PIE Compressor は、一言で表すとヌケが良くなるコンプです。

ドラムのバスコンプとして使うことで、ドラムサウンドが突き抜けてくるんですよね!!キュってサウンドが引き締まるというよりも、心地よいサチュレーションによって音がヌケてくるような感じです。
ドラムのバスコンプとして使う場合、レシオ2:1 か3:1、3db ぐらいのリダクションを目安に設定することが多いです。
※Kramer PIE OFF
Kramer PIE ON
アナログ感溢れる心地いいサウンドを求めている方にピッタリなコンプだと思いますよ!!