マルチバンドコンプは周波数バランスを整えるために使おう!!

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DTM で音楽を楽しんでいると必ず出くわすエフェクトとして、マルチバンドコンプレッサーがありますよね。ただ、マルチバンドコンプを使いこなすのめちゃくちゃ難しくないですか。

そもそも、なぜマルチバンドコンプが必要なのか、マルチバンドコンプを使う目的、使いどころ等、それらを知ってないと、使いこなすのが難しいエフェクトだと思います。

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マルチバンドコンプを使ってみよう!!

マルチバンドコンプとは

マルチバンドコンプとは、複数の帯域別にコンプレッションさせるエフェクト。通常のコンプよりも、細かいダイナミクス補正が可能です。

多くのDAW に標準のマルチバンドコンプが付いているはず。それだけポピュラーなエフェクトだということですね。

なぜマルチバンドコンプを使うのか

そもそも、なぜマルチバンドコンプを使うのでしょうか。通常のコンプでも良くない?って思われそうですが、そこにはマルチバンドコンプだからこそ可能な「使いどころ」があります。

覚えておいて欲しいのが、マルチバンドコンプはトラックの周波数バランスを整えるために使うということです。

マルチバンドコンプで周波数バランスを整えよう

トラックの周波数バランスを整えるとはどういうことでしょうか。

例えばベースの場合、演奏する弦によって低域の量感が大きく異なるため、そのまま楽曲に混ぜても低域が安定しないケースがあります。つまり、「ベースの周波数バランスが揃っていない」ということです。

この時に活躍するのがマルチバンドコンプ。量感が大きく異なる帯域のみコンプレッションさせることで、周波数バランスを整えるわけです。

※マルチバンドコンプ OFF

※マルチバンドコンプ ON

上記デモでは、低域が終始コンプレッションされながらも、強く出ている時により強くコンプレッションされるように設定しています。低域の量感が揃い、トラック全体通し低域から高域にかけてバランス良く鳴っていると思います。

その他では、ギターのブリッジミュート時のみモワッと出てしまう低域を、マルチバンドコンプで整えるケースもよくありますね。

オススメしたいマルチバンドコンプ

DAW 標準のマルチバンドコンプを使うのもいいですが、ここは是非、他社製のマルチバンドコンプを使ってみて欲しい。その中で、まずオススメしたいのがWaves C4 ですね。Waves Gold バンドル以上に収録されているため、恐らく多くの方が所持していると思います。

Waves Audio - 日本 - C4 Multiband Compressor
C4は、マルチバンド・ダイナミクス・プロセッシングのパワーハウス。あらゆるダイナミクス処理をマルチバンドで解決します。4バンドのエクスパンダー、リミッター、コンプ

僕が愛用しているRenaissance Compressor のように動作タイプとして”Opto”と”Electro”が選べるため、単体トラック、バストラックやマスターに至るまで幅広く使えます。また、オートリリースが付いていることから、初心者の方でも安心して使えます。

また、Waves C4 の上位版にあたるWaves C6 もオススメです。

Waves Audio - 日本 - C6 Multiband Compressor
何年にもわたり、Waves C4は世界中のスタジオエンジニアのお気に入りプラグインでした。今や、ライブサウンドの現場においても必須となっています。

C6C4 に2バンドの独立して設定可能なフローティングバンドをプラスしており、より細かい補正が可能です。

C6 の方が使い勝手がよく、あらゆるケースに対応できると思います。

基本バンドルの中でWaves Mercury バンドルにしか収録されていないのが残念ですが、単体購入しても絶対に損はしないはず。マルチバンドコンプはC6 1台あれば事足りると思います。