今回は紹介するWaves MetaFilter を一言で表すと、アナログとデジタルのハイブリッドフィルター。アナログサウンドにデジタルな音色制御を上手く組み合わせています。アイデア次第で多彩な音色を作り出すことができます。

アナログとデジタルのハイブリッド!!Waves MetaFilter
アナログ感溢れるサウンド
MetaFilter はアナログ感溢れるサウンドが特徴です。
通しただけで倍音が乗るため、一般的なアナログフィルターが持つ温かみや太さがあります。
“アナログ感溢れる倍音をもっと乗せたい”というニーズにも対応しています。MetaFilter ではDrive を上げることで、より倍音を乗せてサウンドに味を加えることができます。Drive は歪ませるというよりも、質感をコントロールするイメージです。
さらにアナログ感溢れるサウンドに一役買っているのがディレイ。
まさにアナログディレイという質感。画面上にAnalog スイッチが見えますが、これはアナログの質感を足すものではなく、ディレイタイムをモジュレートした時の振る舞いに関わります。
3つのモジュレーターによる制御
音色の制御に関しては、デジタルの良いところが組み込まれています。
フィルターをコントロールするためのモジュレーションソースとしてLFO、ステップ・シーケンサー、サイドチェイン機能搭載エンベロープ・フォロワーが用意されています。ここで注目したいのが、これらモジュレーションソースを組み合わせて使えるところ。
クラッシクなLFO の動きとデジタルなステップ・シーケンサー、エンベロープ・フォロワーを組み合わせて制御することができます。
※MetaFilter OFF
※MetaFilter ON(LFO のみ)
上記はドラムループにローパスフィルターを適用してLFOで周期的に揺らしています。ここにステップ・シーケンサーによるリズミカルなアクセントを加えてみたいと思います。
※MetaFilter ON(LFO + ステップシーケンサー)
クラッシクなLFO による周期的な動きに、ステップ・シーケンサーによるリズミカルな動きが加わっていますよね。
このように、デジタルの良いところが組み込まれていることで、音作りの幅が飛躍的に上がっているのが特徴です。
アナログとデジタルのハイブリッドフィルターを使ってみよう
Waves にはアナログとデジタルを上手く融合して人気のあるH シリーズがあります。MetaFilter はH シリーズと言ってもいい程、アナログとデジタルの良いところが組み合わされている印象です。

使う方によって、独創的で多彩なサウンドが作り出せるフィルターですね。