Logic Pro X のオルガン音源 Vintage B3 でヌケの良い音を作ってみた 解説

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耳コピしている某平野綾さんの曲でジャキッとして曲中で埋もれないオルガンが入っていたんだけど、これと同じような音色を探すもなかなか見付からず・・・

マルチティンバー音源の場合、音そのものの調整もしづらそうだったので、Logic 純正のオルガン音源Vintage B3 で音を作ってみることにした。

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見て分かるように、完成形は漢のドローバーフルテンである笑。作った音色は以下。

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ドローバーで倍音を足していこう

さて、このVintage B3 はハモンドオルガンのHammond B3 のサウンドと機能をエミュレートしているらしい。ただ、僕はハモンドオルガンの仕組みを一切知らないので、音の作り方もまったく分からない苦笑。

まず、ハモンドオルガンは鍵盤が上、下、フットと3 つあるのが特徴的。

このLogic Vintage B3 でもそれを継承してて、MIDI チャンネル1〜3 を個別に指定することで、73 鍵の MIDI キーボード 2 台と MIDI バスペダル装置という 3 台のコントローラを同時に使って演奏できる。

まぁ、正直そこまでやるのはApple MainStage などを使ってステージ上で演奏する場合がほとんどだと思うんだけど、意外にもそこまで忠実に作られている笑。

もちろんMIDI 鍵盤1 台でも音域を指定することで擬似的に上、下、フットと弾き分けることが出来るよ。

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Vintage B3 Main 画面右下の「Split」ボタンから設定へアクセス出来るので、やりたい人は設定してみてね。

僕は上鍵盤だけなので、鍵盤設定はデフォルトで使用した。

で、やはり何と言っても、ハモンドオルガンの音作りの命はドローバーでなかろうか?

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このVintage B3 はMain 画面右下の「Preset」ボタンからドローバーのプリセットにアクセスすることも出来るよ。

今回は漢のドローバーフルテン!!なので、何も考えることなく設定したがww

あとはMAIN 画面のパーカッションセクションで鍵盤を押さえた時のアタック音も足した。その音が以下。

これだけだとクッソ寒い音になってるけど、この音を元に作っていくのだー!!

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レスリースピーカなくして語れぬ!!

正弦波に倍音を足しただけなのでしょうがないのだが、上記までだと失笑を買ってしまう音だ。

だが、しかし!!ハモンドオルガンと言えばレスリースピーカ!!このレスリースピーカを使用するだけで音がものすっごい立体的になるのだよ!!

このVintage B3 はもちろんレスリースピーカもエミュレートしている。それも詳細に設定可能。

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上記画像は今回の設定。

正直、何をどう設定したらいいのかよく分からん・・・だから、頭で考えてはダメだ。このセクションでは考えるな。感じろ。

Vintage B3 のレスリースピーカは色んなタイプのキャビネットを選ぶことが出来る。

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一部のキャビではマイクのタイプ(ダイナミック or コンデンサ)を選ぶことも出来るし、本当に色んな音のキャラを選択することが出来るよ。色々選択してみて、気に入ったものを選ぶ感じでイイと思う。

ついでに言うと、一部のキャビはインパルスレスポンスを採用している。めっちゃリアルに響くのではなかろうか!!

ってことで、今回はそのインパルスレスポンスを採用しているキャビを使って、「MIC PROCESSING」で広がり感を出しまくってみた。

おぉ!!すっごいオルガンらしくなったー!!

ちなみにレスリースピーカの速度は「Fast」と「Slow」の2 つから選べるけど、今回は「Fast」をチョイス。

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コーラス/ビブラートを足してみる

このVintage B3 は、実機が備えているスキャナビブラートをエミュレートしているらしい。

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Main 画面下部から設定出来るんだけど、実機の通りコーラスとビブラートそれぞれ3 段階で設定可能。ただ、どちらか一方しか使うことが出来ないので、今回はコーラスを使ってみた。

レスリースピーカで音が揺れてるのに、さらに揺らそうっていうんだから頭がおかしいくなったのかもしれない。やはりここは考えるのではなく感じなければいけないのだろう。

レスリースピーカのみよりも音が立ったように聴こえないだろうか?これが感じた結果だ。

コーラス/ビブラートのレートとデプスについてはオプションから設定出来ます。今回は割りと早めのレートでコーラスを適用してみた。

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エフェクトもいかがですか?

上記まででオルガンらしい音になっているんだけど、Vintage B3 にはこの他に内蔵のエフェクトを備えています。

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上記は今回のエフェクト設定。

3 バンドイコライザ、リバーブ(残響)エフェクト、ペダル制御式のワウワウエフェクト、そして 真空管アンプのオーバードライブサウンドをシミュレートするディストーション(歪み)エフェクトが組み込まれています。

このエフェクトはレスリースピーカの前段にかかる形になります。

今回はEQ でミッドを少し上げて、ワウでローパスをかけたようにして音を絞った。リバーブはデフォルトのままだったかな?

で、完成!!

完成形はローが出すぎてる感あるので、ドローバーでオクターブ下の倍音を削るか、EQ 処理などすると思うんだけど、概ねこんな感じ。

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イチから作ることで勉強になる

まだ改善の余地は多いにあると思うけど、このように今回は音をイチから作ってみた。

僕はハモンドオルガンをまったく知らなかったので、まずその楽器の仕組みから調べたんだけど、コレが意外と面白く、ドラムでもベースでもなんでもそうなんだけど、楽器の仕組みを知るっていうのは結構大事な事なんじゃないか?と思うようになった。

まぁ、最終的には考えるの面倒で感じることになったのだが笑。

こういうのを知っているか知らないかで、結構結果が違ってくると思うので、これからも疑問に思ったことは時間かかってもいいから調べていこうかな!!

あっ、そうそう。

ハモンドオルガンでグリス入れるとモテる気がする!!

なかなか良い音な気がしてる!全部フルだけど笑

Yuuki-Tさん(@project0t)が投稿した動画 –