スタッフY です。
私が楽曲の中でベースを扱う場合、音源による打ち込みが主になります。
音源の場合、昨今はプリセットが充実しているので、音作りに関してはあまり困らないかもしれません。ただ、「もっと太くしたい」とか「歪ませて過激にしたい」などなど、もうちょっとこうしたい!といった場面によく遭遇する方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、ライン直でベースをREC している方の中にも、アンプシミュを通したサウンドにもう少し何かを足したいといった希望が出てくるかもしれませんね。
今回はベースサウンドに関して「もうちょっとこうしたい!」といった要望を簡単に解決してくれるプラグイン、Waves CLA Bass をご紹介します!

CLA Bass でベースサウンドをより良くしよう!!
他のChris Lord-Alge Signature Series のプラグインと同様に画面中央の6 つのスライダーを使って音を調整していきます。
スライダーのパラメータに関してはベースサウンドに特化したものになっており、特にSUB とDISTORTION に目を引くのではないでしょうか?
SUB に関してはEQ により低域補強というよりも、低域のエンハンサーのような付加効果があります。それもかなり低いところから持ち上がるような感じですね。
これによって低域が少し足りないといった場合も、簡単に補強することが出来ます。また、持ち上がり方もゆるやかで音楽的な効き方ですね。Chris Lord-Alge Signature Series 全般に言えることですが、あくまで音楽的に使える範囲での音作りに集中出来るのがこのプラグインの素晴らしい点でしょう。
DISTORTION に関しては言わずもがな、適度なドライブ感から過激な処理まで歪の質を切り替えながら行うことが出来ます。特に歪による適度なドライブ感はロックなベースサウンドになくてはならないもの。とても重宝するパラメータになると思いますよ。
元のサウンドに対して味付けする使い方が妥当か
CLA Bass に関しては、コレ一台で音を作り込むというよりも、作った音に対して何かを補強するような使い方が良いように思います。最初に述べたように、「もうちょっとこうしたい!」といった場合にいかんなく力を発揮してくれるプラグインだと感じます。
サウンドメイクの上では、アンプシミュなどといったエフェクトに対して一番後ろで味付けをするような感覚ですね。
そもそも、このCLA Bass にはCLA Guitars にあるようなアンプモデリング処理がありません。
ミックスだけでなくサウンドメイクにまで使える!!Waves CLA Guitars – どん底からの音楽生活
ライン直の音を歪ませてドライブ感を強調し、EQ やSUB により太さを出すということは出来ますが、どこか物足りないと感じるかもしれません。それよりも、ライン直であればアンプシミュを噛ませた後にCLA Bass で補強するような感覚で音作りをしたいところです。ロックなサウンドがいとも簡単に出来上がると思います。
まぁ、ここ辺は正直ケースバイケースではありますが。ライン直のサウンドであっても、太さなどを足すことで曲中で存在感のある音になりますからね。
ただ、確信して言えることは、CLA Bass があれば、ロックなベースサウンド作りに困ることはほぼなくなるでしょう!!
特に専用のアンプシミュは慣れていないからとあまり使わず、音源のプリセットほぼそのままの音を使うことが多い方には物凄い恩恵があると思います。
※CLA Bass OFF
※CLA Bass ON
上記はある音源のプリセットをルート弾きしたサウンドにCLA Bass を適用した例です。分かりやすいようにやり過ぎなくらい太くし、歪によるドライブ感を足しました。
適用前の音源のプリセットでも内蔵のアンプシミュで歪んだカッコイイサウンドですが、適用前と後を比べてもらうとサウンドの違いが一目瞭然ですね。どちらが良い悪いというよりも、曲中で合うように音を味付けするような感覚で使うことでサウンドクオリティが向上すると思いますよ。
もちろん、アンプシミュで音作りしている方にも使って頂きたいプラグインです。本当に簡単にロックなサウンドになりますからね。
最後に
私はベースを弾きませんが、CLA Bass を適用した音はベースを弾かない私でもベースを弾きたくなるようなサウンドです。適度な処理から音楽的だけど過度なサウンドまでこなすことが出来ます。
プラグイン内の設定も簡単なので、短時間でサウンドを固めることが出来ます。また、プリセットが充実しているので、プリセットを色々切り替えるだけでも面白いと思いますよ。
私はもはやCLA Bass ナシのサウンドは物足りなくなっております笑。