良質で使いやすいモジュレーションエフェクトを持っているかどうか。それによって、音作りの幅が大きく変わります。実は、ずっとモジュレーションエフェクトを探していました。
そんな中、Waves から去年出たプラグインKaleidoscopes がマジで良かった!!
アナログとデジタルのいいとこどり!!Waves Kaleidoscopes
Kaleidoscopes について一言で言えば、人気のあるアナログハードウェアモジュレーションを現代風にアレンジしたプラグインですね。

4つのモジュレーションエフェクトを組み合わせよう!!
Kaleidoscopes にはフェイザー、フランジャー、コーラス、トレモロが備わっており、2つの独立したスロットエンジンに使いたいエフェクトを呼び出し、組み合わせて音を作ります。
組み合わせ方は、シリアルとパラレルどちらも可能。
ギターのフットペダルのように直列(シリアル)で使うもよし。それぞれで処理した音をガッチャンコする形(パラレル)で使うもよし。音作りの幅がとても広いのが特徴ですね。
個人的にパラレルで使うのがオススメ。原音との混ぜ具合も調整できるので、太く動きのあるサウンドが簡単に作れます。
※Kaleidoscopes OFF
※Kaleidoscopes ON
上記は、Kaleidoscopes でコーラスとトレモロをパラレルでかけています。それぞれのエフェクトの混ぜ具合や原音とのバランスでサウンドの聴こえ方が変わってくるのも面白い点です。
音痩せがない程よいアナログ感
使ってみて最初に感じたのは、音痩せがまったくないこと。
こういったモジュレーションエフェクトを使うと、必ず音痩せを感じたり、音が奥に引っ込む感覚があるんですが、Kaleidoscopes ではそれらが一切ないです。
Kaleidoscopes で使えるフェイザー、フランジャー、コーラス、トレモロは、それら全てアナログ機器からインスパイアされて作られているらしく、その辺が関係しているのかもしれません。
ただ、アナログ機器をモデリングしたエフェクトは、時として、音が太くなりすぎて楽曲に馴染まないこともあります。
その点、Kaleidoscopes の各エフェクトそれぞれ5種類のサウンドキャラを持っており、それぞれが異なったトーンシェイプのため、最適なサウンドキャラを選ぶことで楽曲に馴染ませることができます。
ギタリストライクな作り
Kaleidoscopes はギタリストライクなペダルエフェクト的音作りも意識して作られています。
コーラスペダルの中には、BOSS CE-5 のようにステレオ出力できるペダルがありますよね。
このようなステレオ出力できるコーラスペダルは、L チャンネルが原音、R チャンネルがエフェクト音といった形で、原音とエフェクト音を別々で出力し、実際の空間の中で音を合成して広がりのあるサウンドで鳴らすことができます。
Kaleidoscopes ではTHRU モードで使うことで、そのコーラスペダルの挙動を再現できます。
※Kaleidoscopes OFF
※Kaleidoscopes ON
Kaleidoscopes のTHRU モードでコーラスを薄くかけています。サウンドの広がり方がまるで違いますよね。
正直、アンプシミュに付属しているコーラスやフランジャー等のモジュレーション系ペダルよりも断然使いやすいです。
DAW付属エフェクトで満足している方へ
DTM を楽しんでいる方の中で、モジュレーションエフェクトはDAW 付属エフェクトしか使っていないという方がいると思います。正直、こういったエフェクトよりも音源やコンプ、EQ等に目がいきがちですし。
でも、こういった音作りで使える良質なエフェクトがひとつでもあると、音作りの幅がグッと広がるはず。現に僕は、ギターの音作りでモジュレーションをかける際、アンプシミュ付属エフェクトではなく、Kaleidoscopes を必ず使って音を作っています。
サウンド面もDAW 付属エフェクトとは一線を画する程なので、是非一度、デモで良いので実際に触って音を出してみて欲しい。
使用感やサウンド面から、DAW 付属エフェクトにはもう戻れないと思います。