スタッフY です。
各社から出ているアンプシミュレーターと同様に、このPositive Grid のBIAS Desktop にもベースモデルが搭載されています。
上記のように、最初からベースアンプをモデリングしたようなプリセットが用意されているので、ここから自分の欲しい音に近いモノを選び、真空管タイプやマイクなどをカスタマイズしてお好みの音に仕上げることが出来ます。

やはり、内部のフルカスタマイズによる利便性は極めて高いですし、実際の音についても、各メーカーの製品に引けを取らない本当に素晴らしい音がします!!
ということで、以下で実際の音を聴きながら、一例をご紹介していきたいと思います。
ロックな歪んだベース
上記はSpectrasonics Trilian のプレベのパッチで内部エフェクトは全て切った状態。
この状態でもソコソコ歪んでいますが、「歪んだ感じを残しつつ、ベースアンプから鳴っている」というようなイメージに近づけるようにBIAS Desktop でセッティングしてみました。
どうでしょう?
ローが補強され、余計な中域も削れ全体的にドンシャリに近いサウンドになっており、弾のアタック時、ミュート時の弦が震えているようなニュアンス(すごく抽象的ですが)も加わっているのが感じられますでしょうか?
特に最低音を弾いている時の感じがめちゃくちゃ好きです!!
ここでのポイントは、BIAS Desktop のパワーアンプ部分で音を突っ込み気味にして歪を足しているところにあります。
これはギターのクランチサウンドでもよくやる手だと思います。プリ部分ではあまり歪ませず、パワー部分でメインの歪を作る感じですね。
クリーンなスラップサウンド
では、次にクリーンな音について見てみましょう。
上記はLogic Pro X 付属のAppleLoops を鳴らしています。この音源は・・・GarageBand の音源でしょうか?笑。
ベースのスラップ奏法ですが音の太さがないので、BIAS Desktop でアンプを通ったような音にしてみました。
分かりやすいように、ちょっとやり過ぎなくらい太くしてみました。実際はもうちょっと低域を削ったほうがいいですね。高域の感じはあまり好きではないですが、これはもう打ち込みの定めでしょう苦笑。
クリーンとか言っておきながら、今回も先程と同様にパワー部分で多少歪を得て、4弦あたりの低音部分が震えるようなニュアンスを出しました笑。こういう感じが好みなんですよね。
もちろん、パワー部の歪を抑えることで、クリーンな音にすることも可能ですよ。
最後に
このようにBIAS Desktop ではギターだけでなくベースに置いても多大な恩恵を受ける事が出来ます。
フルカスタマイズによる音作りは難しいと思われるかもしれませんが、ポイントさえ分かっていれば意外とスンナリ作れてしまいます。また、ToneCloud で海外のユーザーを中心に自前のプリセットを共有してくれているので、そこから自分に合ったサウンドを探すのも良いですね!!
ちなみに僕もギターのプリセットを共有しています笑。

ただ、現時点でBIAS Desktop には足元のエフェクト類が一切ありません。
エフェクティブな音はBIAS Desktop だけでは作れませんが、それを補って余りあるほど音は良いと感じています。
「えっ?フットエフェクトの類がないの!?」と不安になられた方。ご心配なく。実は最近、Positive Grid でBIAS Desktop(モバイル版含む)のエフェクトのユーザーテストが始まりました。
アンプのクオリティーがめちゃくちゃ高いので、こちらのFX もすごく楽しみです。
ということで、アンプシミュレーターをお探しの方は、このPositive Grid BIAS Desktop をデモって見て下さい。きっと、そのクオリティーに満足すると思いますよ。