今回はBIAS AMP 2 を使った音作りとして、80 年代洋楽ハードロック風のサウンドを作ってみました。
今回作ったサウンドは、BIAS AMP 2 のToneCloud にアップしています。「80s Hard Rock」で検索して、是非弾いてみて下さい。
BIAS AMP 2 で80年代洋楽ハードロックサウンドを鳴らしてみよう
アンプを選んで調整しよう
今回はBIAS AMP 2 に収録されているMarshall JCM800 モデリングを使っています。
このMarshall JCM800 は1980年代に出たアンプで、当時のハードロックといえばJCM800 というぐらい流行ったアンプになります。ただ、実際に弾いてもらうと分かるように、そこまで深い歪みが得られるわけではないんですよね。
なので、当時はよりハイゲインな音を求めてペダルと併用したり、JCM800 に対してハイゲイン改造を行っていたみたいです。
プリアンプで歪みを足してみよう
まずは、プリアンプをカスタマイズして歪みを足しましょう。
動画では、プリアンプのTUBE STAGES で真空管の個数を増やして歪みを足しています。
TUBE STAGES では真空管の本数を変えることで、サウンドキャラはそのままにゲイン幅を調整することができます。イメージしているゲインが得られるように、TUBE STAGESでザックリと調整。その後、プリアンプのGAIN 等で微調整するのが大事になってきます。
ただ、真空管を増やして歪みを足すと、場合によっては中域が飽和してモコモコしてしまうかもしれません。その場合、プリアンプ後段のPOST EQ で中域を削って下さい。中域の飽和感を抑え、スッキリとしたサウンドになります。
動画では、サウンドのギラッとした感じを出すため、Bright スイッチも入れています。
パワーアンプで真空管らしさを出そう
アンプ全体のゲインは、プリアンプとパワーアンプのゲインバランスで決まります。
ただ、今回はプリアンプのカスタマイズのみでアンプ全体のゲインバランスは取れているため、パワーアンプのSPLITTER GAIN を少しだけプッシュする程度に留めています。
SPLITTER GAIN では真空管らしい押し出し感をコントロールできます。僕はここをプッシュした音作りが大好きなんですよね。
キャビネットでサウンドキャラを変えよう
今回はキャビネットを1965A に変更しています。
1965A は高音と低音が強調されたモダンでドンシャリっぽいサウンドが特徴。キャビネットを変えることで、サウンドキャラを劇的に変えることができます。
このようにキャビネットによってサウンドキャラが劇的に変わるため、最初はどのキャビネットを選べばいいか分からないかもしれませんが、慣れるまではプリセットで使われているキャビネットをそのまま使うだけでも大丈夫です。
動画ではキャビネットを変えた上で、マイク、マイク位置も変更しています。
重心を下げるため、SM57 からMD421 に変更。さらにC414 をエッジ寄りに立てて、ふくよかさも足しています。
EQでサウンドに張りを出そう
最後にEQ で高域を強調し、サウンドに張りを加えています。
BIAS AMP 2 のパライコはパラレル処理が可能です。

狙ったポイントをアバウトにグッとプッシュもしくはカットして、トータルのバランスをMIX パラメータ(パラレル処理)で整える。そんな感じで調整すれば、EQ に慣れていない方でも簡単に狙ったEQ 処理ができると思います。
動画では、サウンドに張りを出すために高域をやや過剰にプッシュした上で、トータルのバランスをMIXパラメータで整えています。