【初心者向け】Logic Pro X ChromaVerbは難しくない!!オススメの使い方教えます

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Logic Pro X 純正リバーブChromaVerb はアルゴリズムリバーブになるため、パラメータを動的に変更することで自分好みの反響を作り出すことができます。ただ、自由度が高い分、慣れていないと調整が難しいというデメリットもあるんですよね。

そこで今回の動画では、Logic Pro X ChromaVerb の誰でも簡単に使えるオススメの調整について解説しています。

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Logic Pro X ChromaVerb を使ってみよう!!

ChromaVerb について

ChromaVerb では14 の異なるリバーブタイプを選択することができます。ここのリバーブタイプの選択によって、リバーブの基本的な音色やサイズ感、密度といった動的なパラメータの動作が決まります。

選択できるリバーブタイプが多いのがChromaVerb の特徴で、これによって多種多様なリバーブを自由に作り出すことができます。

また、ChromaVerbのインターフェースは2 つのセクションに分かれています。

MAIN ウィンドウではサイズ感やリバーブの密度、距離感、テイルの長さといった、リバーブでよく触る一般的なパラメータを調整します。

DETAILS ウィンドウでは、モジュレーションやモノ/ステレオ設定等の、より深く突っ込んだ調整を行います。

この2つのウィンドウを行き来しながらリバーブを作っていく形になりますが、多くの場合、主要なパラメータが表示されているMAIN ウィンドウ主体でリバーブを作っていくことになります。

ChromaVerb は調整が難しい

ChromaVerb の基本的な使い方としては、まず14の異なるリバーブタイプから自分のイメージする反響が得られるタイプを選択し、次に、MAIN ウィンドウ、時にはDETAILS ウィンドウを行き来しながら、パラメータを動かして反響を調整する。

このような手順でリバーブを作っていきます。

ただ、ですね・・・

やってみると分かるんですが、これがめっちゃ難しいんですよ。

自分のイメージに合ったリバーブタイプの選択はなんとなく出来ると思うんですが、一番のネックがパラメータの調整。リバーブに慣れていない方は、どうやってパラメータを調整すべきか分からないと思うんですよね。

3つのパラメータだけを意識してみよう!!

そんなリバーブに慣れていない方は、次の3つのパラメータだけをまずは意識して調整して下さい

  • 1つめがアーリーリフレクションとテイルのバランス
  • 2つめがリバーブタイム
  • 3つめがプリディレイ

慣れるまでは、この3つだけしか触らないということを徹底して下さい。

まずはプリセットを選択しよう

リバーブを使う場合、まずは自分の好みやイメージしている響きに近いプリセットを選びましょう。ここでのポイントは、イチからリバーブを作ろうとしない、ということです。

イチからリバーブを作ろうとすると、ありとあらゆるパラメータにアクセスする必要が出てきてしまうんですよね。なので、慣れるまでは必ずプリセットからリバーブを作っていきましょう!!

ER/テイルのバランスからリバーブの距離感を調整しよう

プリセットを選んだら、まずはDETAILS ウィンドウでアーリーリフレクションとテイルのバランスからリバーブの距離感を調整します。

初期反射音が多けれれば多いほど部屋鳴りがプラスされて音が近くなり、テイルの割合が多ければ奥行き感を出すことができます。

この辺はどういうリバーブを求めているのか、とか、好み等で変わってくるんですが、僕は基本的にタイトなリバーブが好きなので、初期反射音を多めにして近めのサウンドにすることが多いです。

リバーブタイムからリバーブのタイト感を調整しよう

次に、MAIN ウィンドウのDecay でリバーブタイムを設定します。ここのリバーブタイムでリバーブのタイト感を調整します。

残響をタイトにしたければリバーブタイムを短くし、余韻を印象付けたければリバーブタイムを長くします。

ただ、リバーブタイムが長いと残響がモアモアとした切れのないサウンドになってしまいます。なので、サウンドのリリース部分に気をつけながら、モアモアして切れのない残響にならないように調整するのがポイントです。

プリディレイからサウンドの輪郭を調整しよう

最後にMAIN ウィンドウでプリディレイを設定します。プリディレイではサウンドの輪郭を調整します。

プリディレイとは原音に対してリバーブがかかり始めるまでの時間で、例えば、プリディレイを最小の0msec にした場合、原音とリバーブ音が同時に鳴るため、原音がリバーブに埋もれてしまう場合があります。

これを回避するには、原音のアタック部分にリバーブがかからないようプリディレイを遅くする必要があるんですよね。特に楽曲内で埋もれてほしくないボーカルとか、ギターソロ等でこの辺を考える必要があります。

まとめ

こんな感じで

  • アーリーリフレクションとテイルのバランスでリバーブの距離感
  • リバーブタイムでリバーブのタイト感
  • プリディレイでサウンドの輪郭

この3つを意識して調整することで、楽曲に合ったリバーブに簡単に整えることができます。

Logic Pro X ChromaVerb はアルゴリズムリバーブのため自由度が高い分、慣れていないと調整が難しいんですよね。なので、慣れるまでは今回話したポイントを意識しながら調整してみてください。

これらの調整に慣れてきた時に初めて、他のパラメータを触ってみたり、他のアルゴリズムを選んでイチから作ってみるのがオススメです。