昨日アップしたSpectrasonics のデモ。普段アップする際にマスターにリミッターを挿すんだけど、今回はその前段に結構なローカットを入れてみた。
いつもはローカットは全然しないんだけど、7 月に受けたMedia Integration さんのWaves セミナーでヒントを得たことを実践してみました。
使用したのはT-Racks のリニアフェイズEQ。
このEQ はリニアフェイズをON/OFF 出来るんだけど、OFF の場合はクリーンなEQ としてミックス時のトラック処理に使えます。T-RackS の黄色EQ とはまったくキャラが違うので、使い分けも簡単に出来ると思いますよ。
※プリファレンスからローレイテンシーを選択しないとリニアフェイズをOFF にしても遅延が発生してしまうようです。
ということで聴き比べ。前半がローカットOFF.後半がローカットON(後段のリミッターなどはバイパス)
大胆にローカット入れた割にはそこまでローの寂しさみたいなのは感じないと思います。もうちょっとローカット入れてもいいのかもしれないけど、とりあえずこのくらいで留めてみた。
その後段にコンプとかリミッターとかを挿すんですが、こういったプラグインを挿すと低域が持ち上がってくるので、結構大胆にローカット入れても最終的には良い具合に落ち着いてくれます。
今回ローカット入れてみて感じたのは、恐らくローカットを入れていない状態だとリミッターなどでローがトリガーされてしまい、思ったような結果が得られていなかったんじゃないか?と。
今までのはヌメ〜っと平坦な音だったんだけど、今回は音ひとつひとつがクリアーになってる!!
ローカット入れるだけで最終的な音の改善に繋がる場合があるので、リミッターを挿すと平坦なトラックになるという方は一度試してみてくださいね。