今回の動画では、僕が普段行っているギターのミキシングについて解説しています。
とにかくシンプルに、時間をかけずにミキシングすることを心がけています。
僕と同じようにギター弾いてみた動画を作りたい方は、ぜひ参考にしてください。
僕が実践しているシンプルで効果的なギターミキシング教えます
ギターの音作りで心がけている2つのポイント
ギターのミキシングに入る前に、ギターの音作りについて話しておきます。ミキシングで調整できると言っても、元の音が良くないと良い結果には結びつきづらいためです。
ギターの音作りでは、「ゲインコントロール」と「トーンコントロール」の2つのポイントを意識してください。
ゲインコントロールについて
ギターアンプ全体のゲインを上げすぎると音がモコモコして籠もったり、歯切れや芯のないサウンドになってしまいます。可能な限りゲインは抑えながら、プレイアブルで音の芯が感じられるサウンドを目指したいところです。
僕がメインで使っているBIAS AMP 2 を例にすると、プリアンプのGAIN がサウンドの太さ、パワーアンプのMASTER が高域を中心としたジャキジャキ感を担っています。
自分がイメージする歪み具合に近付くように、プリアンプのGAIN とパワーアンプのMASTER のゲインバランスを上手くとるのがポイントになります。
トーンコントロールについて
トーンコントロールでは、低域、中域、高域の鳴り方を調整します。
キャビネットでサウンドキャラを決めた上で、アンプのフロントパネルのトーンで必要な部分を補完していきましょう。
キャビネットでは主に、キャビネットの選択やマイキングによって低域から高域の鳴り方、サウンドのふくよかさ等を調整します。キャビネット周りで鳴り方を調整し、フロントパネルのトーンで足りない部分を整えるイメージです。
ギターのミキシングについて
ギターのミキシングで一番重要なのはEQ処理
ギターのミキシングでは、EQ 処理が最も重要です。
どの帯域を削るのか、プッシュするのか、判断が難しい場合はプラグインのプリセットメインで調整しましょう。僕がオススメしたいのは、Waves CLA MixHub です。
![](https://project0t.com/wp-content/uploads/2022/07/16259-160x90.jpg)
とにかくプリセットが優秀。ギターに関していえば、「Heavy Guitar 1」、「Heavy Guitar 2」を音色によって使い分けています。
※CLA MixHub OFF
※プリセット Heavy Guitar 1
※プリセット Heavy Guitar 2
「Heavy Guitar 1」 はギラッとした音、「Heavy Guitar 2」 は噛みつくようなバイト感が強い音というイメージです。
Waves CLA MixHub はプリセットによってトラックに最適なEQ ポイントやコンプの設定が読み込まれます。必要に応じてEQ のゲインやコンプのスレッショルドを触るだけでOK です。
楽曲での最終的な鳴り方の微調整
Waves CLA MixHub でザックリと調整した上で、各ギタートラックをステムにまとめ、楽曲での最終的な鳴り方を微調整するイメージでEQ をかけます。
ギターのステムトラックのEQ にはWaves Manny Marroquin EQ を使っています。
![](https://project0t.com/wp-content/uploads/2022/05/20240501-1-160x90.jpg)
Waves Manny Marroquin EQ は、あらゆるトラックのEQ 調整に使えるのが特徴。特に、今回のようなステムトラックへのトータルEQ としての使い勝手が抜群です。
音の張りは3.2k、5k あたり、音の厚みは320Hz あたり、空気感は15k あたりを触ってください。
コンプについて
歪んだギターのバッキングではコンプは必要ないと考えています。
クリーンやギターソロでは使うこともありますが、基本的には使わない方が良いでしょう。
空間系について
スタジオの響きを足すために、IK Multimedia Sunset Sound Studio Reverb を使っています。
![](https://project0t.com/wp-content/uploads/2022/07/20220703-1-160x90.jpg)
リバーブ量は少なめに、ルーム感がやや感じれる程度に留めています。楽曲に馴染ませるには、ルームリバーブのような、ある程度リバーブタイムの短いリバーブを使ってください。
最後に楽曲全体にかけているホール系のリバーブをかけて完成です。Logic Pro X 純正Space Designer を好んで使っています。
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