初めてWaves 製品を購入する場合、多くの方は複数のプラグインをひとつにパッケージングしたバンドルに手が伸びると思うんですが、どのバンドルを購入すべきか迷うと思います。
そんな方に僕は声を大にして言いたい。
Waves のバンドルはGold かHorizon の二択です!!
今回はWaves の各バンドルの特徴を解説しながら、なぜGold かHorizon の二択なのか、その辺を解説していきたいと思います。
Waves のバンドルはGold かHorizon の二択だ!!
各バンドルの特徴
オススメのバンドルを紹介する前に、まずはWavesの各バンドルの特徴をザックリと解説していきたいと思います。
Waves のバンドルには
と大きく分けて6つのバンドルがあり、上位のバンドルになるにつれて収録されているプラグインの数が増えていき、その分、価格も上がっていく感じですね。
Waves Silver
Waves のバンドルの中で一番安く、EQ からコンプ、マキシマイザー、リバーブ、ディレイ、ディエッサーと楽曲のミックスに必要なエフェクトを一通り揃えました的な初心者向けのバンドルです。

僕はWaves のRenaissance 系をよく使うんですが、RenaissanceEQ とRenaissanceコンプが付いてくるのがポイント高いです。
とはいえ、個人的に特出すべき点はそれぐらいで、初心者向けの入門的なエフェクトしか収録されていないこともあって、これを買うならもう少し上位のバンドルを狙いたいよね、というのが正直な感想です。
Waves Gold
Waves のバンドルの中で、初心者向けの入門として一番オススメしたいバンドルです。というのも、Gold バンドルから収録されているプラグインがめっちゃ使い勝手が良いものばかりなんですよね!!

アナログとデジタルの良いどこ取りをしているWaves H シリーズのH-Delay やH-Comp はいまだにメインで使うエフェクトですし、マルチバンド・ハーモニック・エンハンサーのVitamin も主力のエフェクトとしてガンガン使っています。
他にもマルチバンドコンプのC4 やアナログ機器をモデリングしたV-EQ、V-Comp も収録されていたりと、初心者向けでありながら、デジタル系からアナログ系まで使えるのものがバランスよく収録されているバンドルです。
Waves Platinum
Gold バンドルから一歩進んで、よりWaves のプラグインを楽しみたい方にオススメしたいバンドルです。

特出すべきはWaves LシリーズとしてL1 やL2 といったマキシマイザー系が追加されていることや、Renaissance BASS、Renaissance Vox 等のRenaissance 系プラグインが全て使えることですね。
また、Greg Wells Signature Series からハーモニック・エンハンサーToneCentric やトランジェントシェイパーSmack Attack 等も追加されていて、ポイントとしては、Gold バンドルまではオールマイティーに使えるプラグインがメインで収録されていたのが、Platinum バンドルから一芸に長けたプラグインが新たに収録されているってことですね。
Waves Diamond
Platinum バンドルから一芸に長けたプラグインが新たに収録されていってるって書きましたが、Diamond バンドルからその傾向が強くなってます。

自在にステレオバランスを操作できるCenter や自分の欲しい倍音を自在に作り出すことができるCobalt Saphira 等はまさにその一例で、一芸に長けているからこそ、他では代用できないプラグインが数多く収録されているというのが、Diamond バンドルの特徴になります。
他にもサミングコンソールをモデリングしたNLS Non-Linear Summer なんかも僕が必ず使っているプラグインですね。
Waves Horizon
Diamond バンドルまでに収録されているプラグインを見ると、アナログビンテージ機材をモデリングしたプラグインが乏しい印象なんですが、このHorizon バンドルからドカドカっとその辺りが収録されています。

1176 をモデリングしているCLA-76 やLA-2A をモデリングしているCLA-2A、他にもFairchild のコンプをモデリングしているPuigChild Compressor 等、有名所のアナログビンテージ機材はもちろん、他にもKramer Master Tape や僕が大好きなKramer HLS Channel といったWavesでしか使えないアナログビンテージ機材をモデリングしたプラグインも収録されています。
また、一芸に長けて他では代用できないプラグインとして、Vocal Rider やBass Rider といったRider 系プラグインが収録されているのもポイント高いです。
つまり、Horizon バンドルはWaves ならではの簡単操作で抜群の効果が期待できる一芸に長けたプラグインと、アナログビンテージ機材をモデリングしたプラグインがバランスよく豊富に収録されている、まさに死角のないバンドルになっています!!
Waves Mercury
Waves プラグインがほぼ全て収録されているバンドルになります。

僕ですら、いまだに一度も触ったことがないプラグインが数多くある程、クオリティの高いプラグインが膨大に収録されています。
ただ、その分、値段もバカ高いので、僕のように”俺はもうWavesと共に生きていくんだ!!”っていう志がないと、ポチるまでに勇気がいるプラグインでもあります。

注意点としては、Waves プラグインが”ほぼ”全て収録されていると話したように、全部ではないんですよね。具体的にはSSL4000シリーズやAbbey Road 系が収録されていません。
オススメしたいバンドル
上記までで、Waves の各バンドルの特徴をザックリと書きました。なんとなく各バンドルのイメージが湧いてきたんじゃないでしょうか。
その上で断言します。
WavesのバンドルはGold バンドルかHorizon バンドル の二択です。
それも多くの場合、バンドル系はGold バンドルだけで、とりあえず十分です。
なぜ、Gold バンドルがオススメなのか?
Gold バンドルは初心者向けの入門として使い勝手の良いものばかりが収録されていると話しましたが、それって言い変えれば、誰でも気兼ねなく使えるプラグインが豊富に収録されているってことなんですよね。
実際、僕が日頃から使っているWaves プラグインの多くがGold バンドルに付属しているプラグインで、肌感覚でいうと、全体の7、8割はGold バンドルに収録されているプラグインです。とはいえ、僕がよく使っているプラグインの3割はGold バンドルに収録されていないプラグインってことになりますよね。
じゃあ、それらのGold バンドルに収録されていないプラグインはどうするのか?
そららのプラグインは単体で買い足していくのをオススメします。
つまり、Gold バンドル+単体購入!!
これを僕は全力でオススメしたいんですよ!!
ここまで見てもらった方の中に、いやいや、待て待てと。
単体でプラグインを購入するんだったら、Platinum バンドルとかDiamond バンドルを買った方が安上がりだし、必要なものが一気に揃って楽じゃね?と思うかもしれません。
各バンドルの紹介でも話しましたが、Platinum バンドル辺りから段々と一芸に長けているプラグインが収録されていく傾向があって、一芸に長けているって言いましたけど、それってつまり、使う人を選ぶプラグインとも言い変えることができるんですよね。
もちろん、クオリティは折り紙付きなんですが、自分のジャンルや趣向に合わなかったり、必要としていないプラグインが手元にたくさんあってもしょうがない。それだったら、自分に必要なプラグインを見極めて単体で購入した方が絶対に良いと僕は思うんです。
Horizon バンドルはどんな人にオススメなのか?
また、僕の中で、Platinum バンドルとかDiamond バンドルに収録されているプラグインが中途半端な印象で、結局は収録されていないプラグインを単体で購入するケースが出てくると思うんですよね。
なので、Platinum バンドルとかDiamond バンドルを購入するぐらいだったら、簡単操作で抜群の効果が期待できる一芸に長けたプラグインとアナログアナログビンテージ機材をモデリングしたプラグインがバランスよく豊富に収録されている、Horizon バンドルを買ってしまった方が絶対に良いです!!
まとめ
オススメはGold バンドル+単体購入!!
もしくは、その単体購入が面倒で一気にWaves のプラグインを揃えたい方はHorizon バンドル。
どちらが自分自身に合っているか考えながら、是非、セールを狙ってWaves プラグインを導入して下さい。