スタッフY です。
私も愛用しているSoundtoys のNative Effects バンドルが、少し前にSoundtoys 5 として新たに生まれ変わりました!!
バージョンが4 から5 に上がった形ですが、バンドルの内容が値段据え置きで大幅に更新されており、まさに究極のエフェクトプラグインバンドルになっています。
やべぇこれ。マジっぱねーっす!! pic.twitter.com/iN6Wg0nDMG
— Yuuki-T (@project0t) 2016年5月10日
Soundtoys 5 となって以前のバージョンとどういう点で変わったのか、今回はその全体像をご紹介します!!
究極のエフェクトバンドル!!Soundtoys 5
以前のバージョンのNative Effects バンドルでも多くのエフェクトプラグインが含まれていましたが、例えばチューブ回路をシミュレートしたRadiator や音像の広がりを出すことが出来るMicroShift といった後発のエフェクトは含まれていませんでした。
それが、今回のSoundtoys 5 から全てのエフェクトが含まれるバンドルとして生まれ変わりました!!
Decapitator、Radiator、Devil-Locによるサチュレーション、ディストーション、そしてコンプレッション。EchoBoyとPrimalTapがよみがえらせる、ハードウェア・エコー/ディレイ銘機のバーチャルな歴史。ボーカルを過激に作り変えるLittle AlterBoy。クラシックなピッチ、コーラス、ステレオ感を自在に操るCrystallizerやMicroShift。モジュレーションを、テンポに同期するリズミックなエフェクトという新たなレベルへ引き上げるPanMan、Tremolator、FilterFreak、PhaseMistress。
良質なSoundtoys のエフェクトが網羅されているので、音作りで使うエフェクトはもういらないと言っても良いぐらいのバンドルとなっています。
新たに追加されたEffect Rack
こういったエフェクトを使って音作りをする場合、1つのエフェクトで完結するのと同様に、複数のエフェクトを使用して音作りすることも多いのではないでしょうか。
以前のバージョンではエフェクト1つ1つをDAW のミキサーに挿す形だったので、エフェクトそれぞれが独立したものとして意識していましたが、Soundtoys 5 では新たに追加されたEffect Rack によって、ラックに組み込んだエフェクトチェインをひとつのエフェクトのようにトータルで操作することが出来るようになりました。
Soundtoys の良質なサチュレーションやピッチシフト、空間系などをラックに組み込み、そのラックに対してエフェクトの適用量(Dry/Wet)を決めることが出来ます。このようなパラレル処理が出来るようになったので、音作りの幅もグッと上がったのではないでしょうか。
※Soundtoys 5 OFF
※Soundtoys 5 ON
上記はギターに対してSoundtoys 5 を適用して音を太くしてみました。分かりやすいように実際の適用量よりも多くしています。(実際に使用する場合はもっと微細な適用量です)
Effect Rack 内ではアナログサチュのDecapitator やMicroShift などを使っていますが、ポイントとしてはそれらのエフェクトチェイン全体に対してMIX 量(Dry/Wet)でパラレル処理をしていることです。
ひとつひとつのエフェクトをEffect Rack で好きなように組み合わせ、それをひとつのエフェクトとして扱えるようになりました。音作りの利便性がものすごく向上したのが分かるかと思います。
自分好みのエフェクトチェインを作ったら、どんどん自前プリセットとして保存していきましょう!!
さらにプリセットが増加!!
エフェクトによる音作りに慣れていない方の中には、「1 つのエフェクトでもイッパイイッパイなのに、Effect Rack を使用して複数のエフェクトを一気に使うなんてハードルが高い」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。
Soundtoys というデベロッパーは良質なプラグインを作るだけではなく、そのプラグインを用いたプリセット作成についても多大な情熱を持っています。そこら辺のことは、以前に以下記事内で書きました。

そして、この複数のエフェクトを組み合わせることが出来るEffect Rack が新たに追加されたことに伴い、プリセット作成に情熱を持っているSoundtoys は色んなエフェクトを組み合わせたEffect Rack のプリセットを用意してくれています!!
各ソース別に膨大なプリセットが用意されています。これだけプリセットがあると奇抜な使い所の難しいプリセットも含まれがちですが、Soundtoys のプリセットは全てが音楽的で使えるものです。
そして、Soundtoys 5 に生まれ変わった最大の利点はココにあると思っています。
以前まではエフェクト個々のプリセットはありましたが、それらを組み合わせたプリセットはありませんでした。それがSoundtoys 5 でEffect Rack が登場したことにより、色んなエフェクトの組み合わせを含めたプリセットが使えるようになったのです!!
1 つ1 つのエフェクトのプリセットだけでも強力なのに、それらを複合的に使ったプリセットまで充実しました。エフェクトを組み合わせた音作りに慣れていなくても、プリセットを活用することで多彩な音作りが誰でも可能となった訳ですね!!
プリセット野郎の僕、万歳!!