DTM を日頃楽しんでいると、アナログコンソールを使ってみたい!!と思うタイミングがくるんですよね。僕もそのひとりで、アナログの質感を付加できるプラグインを必ず使っています。
それがですね、アナログコンソールをシミュレートするWaves NLS Non-Linear Summer で擬似的にアナログコンソールサミングしたところ、アナログの質感を付加するプラグインの必要性がなくなってしまった!!

Waves NLS Non-Linear Summer でアナログコンソールサミングを楽しもう!!
Waves NLS は代表的なアナログのサミング回路をシミュレートしているプラグイン。“DAW の全トラックをアナログコンソールに出してDAW に戻す”というようなアナログサミングを簡単に楽しむことができる。
コンソールを使い分けよう!!
Waves NLS には3 つの代表的なアナログコンソールが収録されており、それら全て独自のサウンドキャラを持っているのが特徴。マジでサウンドが素晴らしい!!
サウンドが際立つ!!SSL 4000G コンソール
著名エンジニアのSpike Stent 氏が所有しているSSL 4000G をモデリングした”SPIKE”モデル。
このコンソールの特徴はとにかく“サウンドが際立つ“という点。後述する他のアナログコンソールにはないスピード感を感じる。
※Waves NLS OFF
※Waves NLS ON
アナログ感を付加するとアタックが丸みを帯びることでスピード感が損なわれる側面もあるけど、SPIKE”モデルにはそれがない。現代っぽいサウンドで使いやすいモデルだと思う。
いなたいサウンドが特徴!!EMI TG12345 コンソール
著名エンジニアのMike Hedges 氏が所有しているEMI TG12345 をモデリングした”MIKE”モデル。
このコンソールの特徴はこれぞアビーロードと思わせるような“いなたいサウンド”という点。アタックが丸みを帯びながら心地よく歪み、少し霧がかったようなサウンドになる。
※Waves NLS OFF
※Waves NLS ON
上述したSSL 4000G モデルの”SPIKE”と聴き比べると、そのサウンドの違いがよく分かると思う。
ちなみに、僕はこの”MIKE”モデルが一番のお気に入りだ。
太さが特徴!!Neve 5116 コンソール
著名エンジニアのYoad Nevo 氏のためにカスタマイズされたNeve 5116 をモデリングした”NEVO”モデル。
このコンソールの特徴は何と言っても”太さ”。上述した他のコンソールよりも倍音付加は乏しいため、コンソールとしての味付けという部分だけ見ると変化が少なく感じるけど、Drive を上げた時の透明なモッチリ感は”NEVO”モデルでしか出せない。
※Waves NLS OFF
※Waves NLS ON
このモデルは透明感が損なわれないので、Drive をガンガン上げたくなる。
アナログコンソールサミングとして使ってみよう!!
Waves NLS Non-Linear Summer のオススメの使い方は、“DAW の全トラックをアナログコンソールに出してDAW に戻す”というようなアナログサミング的な使い方。
やり方としては全トラックの最後段にNLS Channel を挿して、マスタトラックやステムバスの頭にNLS Buss を挿す。
後は好みの応じてコンソールを選び、Drive を上げてアナログ感溢れるサウンドを鳴らすだけだ!!
グループ化しよう!!
全トラックにNLS Channel を挿すということは、各トラックの倍音感の調整が煩雑になりそうだと思われるかもしれない。ただ、このWaves NLS では予め各チャンネルをグループ化しておくことでステムコントールすることができる。
例えば、ドラムの各チャンネルはグループ1、ギターはグループ2 というように振り分けておくことで、グループ1 だけコンソールを切り替える、グループ2 だけDrive を上げてアナログ感を増す等、一括で処理することができる。
これがガチで便利。
味付けのためのアナログモデリングがいらなくなる・・・かも!!
実は、僕はこれまでアビーロード系の”いなたいサウンド”が好きで、Waves REDD や角が取れて丸みを帯びるテープ系プラグイン等を好んで使用してきた。

それが・・・だ。
Waves NLS を使い始めてから、それらの質感を与えるようなプラグインの必要性を感じなくなってしまった!!それだけ、Waves NLS によるサウンドの変化がめちゃくちゃ気持ちいい。
手軽にアナログコンソールサミングを楽しむ上で、コレ以上ないプラグインだと思う。是非、みんな使ってみてくれ!!