僕が好んで使用するEQ はハードウェアをモデリングしたタイプが圧倒的に多い。これまでも、ギタートラックで好んで使用する主だったEQ を紹介してきました。


実は、上記以外にもまだ紹介していないEQ がたくさんあるんですよね!!ってことで、今回は僕の大好きなPultec タイプのWaves PuigTec EQP-1A、MEQ-5 を紹介するよー。

PuigTec EQs でギタートラックの存在感を引き立てよう!!
通しただけで音の密度が増す
QP-1A、MEQ-5 どちらにも言えることだけど、通しただけで音の密度がグッと上がる!!と言うのも、通すことで真空管特有のサチュレーションの付加だけでなく、高域が若干ロールオフしてるんですよね。
そのため、ブリッジミュートのズンズン感とか、各弦をじゃ~んと鳴らした時のサウンドの張りとか、一音一音の存在感がめちゃくちゃ増す。
感覚的にはエフェクターのブーストかました感じ。それぐらいエグい笑。
ギターの周波数ポイントにマッチしたEQ ポイント
以下で詳しく書くけど、PuigTec EQs で設定されているEQ ポイントが、ギターサウンドの特徴を示す周波数ポイントとほぼ一致してるので、EQ のイメージがしやすいんですよね!!
EQP-1A でローエンドとプレゼンスをコントロール
EQP-1A では主にローエンドとプレゼンスを触る。
ギターの周波数特性として、100Hz 付近はギター本来の太さに関わる帯域ですし、4Khz から上になってくると抜けや明るさ、空気感といった帯域になってくる。EQP-1A では、その太さや抜けをコントロールする訳ですね!!
太さを出したい場合、100Hz を”カットしてブースト”が有効。これによってスッキリしつつ、きちんと太さを出すことができる。
抜けや明るさについては、BANDWIDTH でQ幅を広げて、5Khz や8Khz を突いてやる。音がジャリジャリするようだったら高域をカットするのも有効。
後述するMEQ-5 含めPuigTec EQs の特徴として、とにかくEQ のかかり方がスムーズ。どれだけブーストしても耳に痛い音にならないので、つまみをおもいっきり回す感じで調整しよう!!
MEQ-5 でローミッドからハイをコントロール
MEQ-5 ではローミッドからハイ、ギターでいう存在感や厚みの部分を触る。
中域の厚みが欲しければ500Hz 付近をブースト、暑苦しさを感じたら200 – 300Hz をカット等、EQP-1A と同様に設定されているEQ ポイントがギターサウンドの特徴を示す周波数ポイントを一致しているため、めちゃくちゃ使いやすい!!
また、MEQ-5 ではPEAK でブースト、DIP でカットする訳だけど、よく見るとPEAK の各EQ ポイントとDIP の各EQ ポイントが一致しているのに気付く。
ここでもカットしてブーストが生きる!!と思うかもしれないけど、MEQ-5 ではその効果はほとんどないので注意しよう。
もちろんギター以外にも!!
ギター以外でもドラムやベースなど、さまざまなトラックで絶大な効果を期待できる。
使ってみると分かるように、決してド派手に効くEQ でなく、本当に”スムーズ”に効くEQ だと感じる。これがいわゆる”音楽的”というやつかもしれない。
最近、Pultec タイプのEQ を使ってる方をあまり見ない印象だけど、みんな使ってるのかなー?
是非、使ってみてね!!
