VCA コンプレッサーの特徴を理解しよう

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これまで過去3 回に渡ってコンプレッサーの動作タイプ別に、その特徴を書いています。動作タイプの違いや特徴を知り用途に応じて使い分けることで、自身のトラックに合ったコンプレッションが得られると思います。

今回はVCA コンプレッサーの特徴を見ていきましょう。

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VCA コンプレッサーの特徴を理解しよう!!

反応速度が早く、色付けのないクリアなサウンド

VCA コンプは反応速度が早く、色付けのないクリアなサウンドが特徴。

これまで紹介してきたFET タイプやVariable-Mu(真空管) タイプ等は、いい意味でも悪い意味でも独特の”色”が付いてしまいますが、VCA タイプは色付けのないクリアなサウンドのため、トラックのイメージを大幅に崩すことなく、コンプレッションを得ることができます。

色付けすることなく全体を纏めることができるため、バスコンプとしてバストラックやマスターに使われるケースも多いです。

VCA コンプの代表格SSL バスコンプは、まさに音色変化を起こすことなく、全体をまとめ上げながら安定感と躍動感が生まれるバスコンプですね。

VCA タイプが得意なこと 苦手なこと

レスポンスが早いため、立ち上がりが早いトラックでも適切にコンプレッションさせることができます。クリアなサウンドも相まって、厳密なレベル管理にも向いています。

そのため、トラックだけでなく、バストラックやマスターへのバスコンプとしての使用にも向いており、非常に汎用性が高くソース問わず使えます。

その反面、アナログ機器特有の色、温かみを付加する使い方には向いていません。

僕が使っているVCA コンプレッサー

僕は先程紹介したように、Waves SSL G-Master Buss Compressor を好んで使っています。

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SSL バスコンプ特有のパンチ感与えながらトラックを纏めたり、各パートを接着してまとまり感を出すGLUE コンプとしての使い方も可能です。