皆さん、エキサイターを使っていますか。
音の明瞭感を出す時にEQ を使う方が多いと思いますが、エキサイターも選択肢に加えて欲しい。エキサイターでしか出せないサウンドがそこにありますよ。
おはようございます☀
エキサイターのメリットはEQとは違う抜けの良さ。でも、掛けすぎには気をつけたいところ。Waves Aphex Vintage Exciterは真空管駆動の実機モデリングのため、耳に痛くならないのが特徴。動画内ではアコギにかけて輝きを出しています。この感じ、なかなかEQでは出せないですよね。 pic.twitter.com/YkxOR0gSKf— Yuuki-T (@project0t) March 22, 2022
今回はエキサイターの特徴から、僕がオススメしたいエキサイタープラグインを紹介します。
エキサイターを使ってみよう!!
サウンドの存在感が増す
埋もれがちなトラックの存在感がすぐに出せるのがエキサイターの特徴。アタック感を担う高域が強調されることで、音の立ち上がりや輪郭が改善されます。
※エキサイターOFF
※エキサイターON
上記はアコギのアルペジオにLogic Pro X 純正エキサイターを使っています。サウンドの存在感、立ち上がりが大きく改善されていますよね。
音色変化が少ない
埋もれがちなトラックの存在感を出すためにエキサイターを使うと話しましたが、そのようなケースではEQ を使うことが多いはず。では、EQ とエキサイターは何が違うのでしょうか。
EQ は指定した周波数帯のボリュームを増減させます。元のサウンドに直接影響を与えることから、音色自体に少なからず影響があります。ギターアンプのトーンコントロールをイメージしてもらうと分かりやすい。トーンコントロールで音色を調整しますよね。まさにEQ はそんなイメージ。
一方、エキサイターは指定した周波数帯に応じて元のサウンドに倍音を加えます。元のサウンドは保持したままというのがポイント。そのため、EQよりも音色変化が少ないと言えます。
音色変化を抑えながらトラックの存在感が出せる。それがエキサイターの強みです。
おすすめのエキサイタープラグイン
まずは手持ちのDAW に付属しているエキサイターを使ってみて下さい。それだけでも、エキサイターの面白さが分かりますよ。その上で、僕がオススメしたいエキサイタープラグインは、Waves Aphex Vintage Aural Exciter です。


とにかく音抜けが素晴らしい!!
エキサイターは倍音を加えるため、使い方によっては耳に痛いシャリつくサウンドになってしまいますが、Aphex Vintage Aural Exciter は全くない。存在感を高め、明るさや艶やかさを引き出すのに、最もオススメしたいエキサイターです。
※エキサイター OFF
※Logic Pro X エキサイター ON
※Aphex Vintage Aural Exciter ON
DAW 純正エキサイターも悪くはないですが、トラックの存在感や艶やかさ等、どれをとってもAphex Vintage Aural Exciter の方が際立ってます。
もちろん、あらゆるトラックに使えますよ。以下はボーカルに使用したデモ。元の音色を損なうことなく、曇りがちなボーカルの明瞭感が上がっていますよね。
※Aphex Vintage Aural Exciter OFF
※Aphex Vintage Aural Exciter ON
単体トラックだけでなく、ドラム等のバストラックにも有効です。以下はドラムに使用したデモ。音の躍動感、艶やかさが上がっていますよね。個人的に、この感じをEQ で出すのは難しい。エキサイターだからこそ出せる音だと言えます。
※Aphex Vintage Aural Exciter OFF
※Aphex Vintage Aural Exciter ON
まとめ
エキサイターの強みは、音色変化を抑えながらトラックの存在感が出せること。
もちろん、掛け過ぎによって耳にシャリ付く痛いサウンドになってしまう危険性はありますが、適度に使うことで、トラックの存在感や明瞭感、躍動感をいとも簡単に出すことができます。
是非、皆さんもエキサイターを使ってみて下さいね。