今回の動画では、普段僕が行っているドラムのミキシングについて解説しています。
僕が行っているドラムのミキシングは、以下の3ステップに分かれます。
- ドラムの各パーツの音作り
- 各パーツの音量バランス
- ドラムのバスコンプ
※処理前
※処理後
パンチの効いたクリアで音抜けのいいドラムに仕上がっていますよね。オケ中で聴くと、より分かると思います。このようなサウンドに仕上げるためには、音作り含めたドラムのミキシングが欠かせません。
※処理前
※処理後
3ステップで実践!!もう迷わないドラムミキシング
ドラムの各パーツの音作りについて
まずは、以下のドラムを聴いてみてください。
これは”あるドラム音源のプリセット”そのまま鳴らしています。
最近のドラム音源は音が良いため、プリセットそのままでもイケちゃうことがありますが、もっと音抜けが欲しいとか、パンチ感が欲しいとか、”もっとこうしたい”という欲求が出ることも多いと思います。
そのような”もっとこうしたい”という欲求が出たときに初めて必要になるのが、各パーツの音作りになります。
ただ、ドラムの各パーツの音作りは結構難しい。処理すべきEQ ポイントが分からなかったり、過剰にコンプをかけて抑揚がなく抜けの悪い音なったり。各パーツの音作りを誤ると、当然良いサウンドでは鳴ってくれません。
そこで皆さんに使ってほしいのが、ドラムの音作りに特化したWaves Signature Series の各プラグインになります。

Eddie Kramer Drum Channel で音作り
今回の動画では、Eddie Kramer Drum Channel で音作りしています。

ドラムの音作りに特化したWaves Signature Series を使うメリットのひとつは、挿しただけで特徴を捉えたサウンドになること。Eddie Kramer Drum Channel はパンチの効いたクリアで音抜けのいいサウンドが特徴です。
※Eddie Kramer Drum Channel OFF
※Eddie Kramer Drum Channel ON
上記はキックにEddie Kramer Drum Channel を挿しただけ。パンチの効いたクリアで音抜けのいいキックに仕上がっていますよね。
あとは自分の好みに応じて各パラメータを調整するだけ。各パラメータは全てダイヤル式なので、煩雑な設定は一切なく、感覚にしたがってダイヤルを回すだけです。
※Eddie Kramer Drum Channel OFF
※Eddie Kramer Drum Channel ON
ドラムの音作りに特化したWaves Signature Series を使えば、誰でも簡単に特徴を捉えた音作りができます。Eddie Kramer Drum Channel 以外にも、CLA Drums やJJP Drums などあるので、是非お気に入りのプラグインを探してみてください。
各パーツの音量バランスをとる
ドラムの各パートの音を作り終えたら、それらの音量バランスを調整してドラム全体の鳴り方をコントロールします。
音量バランスのとり方は人それぞれだと思いますが、僕はオーバーヘッドの音をメインに据え、そこにキックやスネアなどの各パートを、その音の芯として足していきながらバランスをとっています。
キックとスネアは聴覚上同じくらいにした上で、金物系は少しだけ抑えるのがポイントです。このあと楽曲全体をミックス、マスタリングしますが、その道中で高域が必ず目立ちます。それを見越して、金物系をやや抑えたバランスにしています。
ルームマイクの役割はドラム全体の空気感。ルームマイクはガッツリ上げずに、空気感がやや加わったかな程度に留めることが多いです。
バスコンプでドラムに色をつける
ドラムの各パーツをひとつのバストラックにまとめた上で、バスコンプでドラムに色を付けていきます。
ドラムにどんな色を付けたいのかは、その時々で変わります。例えば、ドラム全体に一体感を出したいのか、音圧を出したいのか、パンチ感を加えたいのか。目的に応じてバスコンプを使い分ける必要があります。
今回は僕がよく使うSSL バスコンプでドラムにパンチ感を加えています。
※バスコンプOFF
※バスコンプON
僕がよく使うドラムのバスコンプについて、過去に詳しく解説しています。そちらも併せてご覧ください。
