Optical(光学式)コンプレッサーの特徴を理解しよう

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前回からコンプレッサーの動作タイプ別に、その特徴を書いています。動作タイプの違いや特徴を知り用途に応じて使い分けることで、自身のトラックに合ったコンプレッションが得られると思います。

今回はTeletronix LA-2A を例に挙げながら、Optical(光学式)タイプの特徴を見ていきましょう。

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Optical(光学式)コンプレッサーの特徴を理解しよう!!

最大の特徴は反応速度が遅いこと

Optical(光学式)コンプの特徴は、アタックの反応速度が遅く、ぬるく柔らかいかかり方になること。それによって、他の動作タイプにはないナチュラルなコンプ感が得られます。

Optical(光学式)タイプとして代表的なLA-2A を例に挙げると、コントロールが少ないのも特徴ですね。アタック、リリースが固定なので、僕達がやることはリダクション量を決めてアウトプットでコンプレッションされた分の音量を取り戻すだけでいい。

アタックやリリースといった初心者の方が苦手なポイントを意識せず使えるという意味では、とても扱いやすいコンプだと思います。

Optical(光学式)タイプが得意なこと 苦手なこと

反応速度が遅いため、アタックが滑らかなボーカルやシンセパッド、ストリングス等との相性が良いです。

リリースも他の動作タイプと比べて遅いため、特に持続性のある音(シンセパッドやストリングス)ではコンプがかかりっぱなしになりますが、コンプ臭さはほとんどなく、とても自然にサウンドを纏めることができます。

ただ、その反応速度の遅さのため、アタック感のあるトラック(ドラムやパーカッション等)ではコンプが追いつきません。そのため、そのようなトラックではFET タイプやVCA タイプが選択肢に上がってきます。

僕が使っているOptical(光学式)コンプレッサー

僕はOptical(光学式)コンプとして、Waves CLA-2ACLA-3A を好んで使っています。

Teletoronix LA-3A をモデリングしているCLA-3A は、あまり日の目を見ないコンプかもしれませんね。ただ、そのキャラクターはCLA-2A と別物で、この2つを上手く使い分けることで、Optical(光学式)コンプを使うポイントがグッと広がりますよ。

OPT(光学式)コンプ LA-2A とLA-3A を使い分けよう!!
ボーカルやベース等にナチュラルなコンプをかけたい場合、僕はOPT (光学式) コンプをチョイスします。OPT (光学式) コンプの代表はTeletronix LA-2A モデリングですよね。 OPT (光学式) コンプと言えばLA-2A と...

Optical(光学式)コンプの特徴は反応速度が遅いことですが、Teletoronix LA-3A をモデリングしているCLA-3ACLA-2A よりもアタック、リリース共により素早く反応します。そのため、Optical(光学式)コンプでは難しいタイト感やパンチ感を出すことができます。

つまり、CLA-2A が苦手な部分をCLA-3A が補っているようなイメージですね。

Waves Audio - 日本 - CLA-2A vs. CLA-3A クラシックコンプレッサーの違い
LA-2AとLA-3Aは、最も有名なコンプレッサーと言っても過言ではないでしょう。これまでボーカルやベースなどの楽器に長く愛されてきました。今回は「真空管モデル」と「ソリ